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硬質クロムメッキの硬度確認方法について
2023/10/20 08:20
- 硬質クロムメッキを施した部品表面に錆の発生がひどく、原因を調べています。
- 摺動部には硬質クロムメッキを施し、オイルシールによるメッキ剥がれを防ぎたい。しかし、表面硬度が不足している可能性があるため、適切な確認方法を模索しています。
- 熱処理後の表面硬度を測る硬度計では膜厚の影響があり、母材に左右されてしまう可能性があるため、より信頼性の高い測定方法を求めています。
硬質クロムメッキの硬度確認方法について
2020/03/12 14:11
硬質クロムメッキを施した部品表面に錆の発生がひどく、原因を調べています。
母材の材質はSS400、表面粗さはRa1.6の研削仕上げ、丸物部品で
前後に動くシリンダロッドのような部品のため、摺動部にオイルシールを
使用しております。
オイルシールに擦られることによるメッキ剥がれを防ぎたいが故に
摺動部には硬質クロムメッキを施しました。
錆びついた部品を調べてみたところ、膜厚は図面通りでしたが、
表面硬度が不足している可能性があり、硬度計で確認しよう思っておりますが
どのような測定方法がベターでしょうか?
熱処理後の表面硬度を測る硬度計では膜厚が薄いため、母材の影響に
左右されてしまう懸念があります。
その辺、詳しい方いらっしゃいましたらアドバイスいただけると幸いです。
回答 (3件中 1~3件目)
耐食性が問題なので、硬さよりも以下を調べた方がよろしいかと考えます。めっきメーカー勤務です。
1. 使用環境、または使用前の保管環境に塩素などのハロゲン系の物質が無いか、長期保管してないか。
→クロムはハロゲンに弱いため、塩などにも弱いです。
2. クロムめっきはマイクロポーラスかマイクロクラックか、それとも普通の硬質クロムか。
→摺動部であればマイクロクラッククロムめっきが適切です。目視では鏡面ですが、微細なクラックにより腐食の進行が分散するとともに微細なクラックにオイルが浸透して摺動性を高めます。ただの普通のクロムめっきですと、腐食の進行が弱いところから局部的に速く進行してしまいます。
3. 下地のめっきは何層でその仕様と膜厚はどのくらいか
→通常二重三重のニッケルめっきが施されているはずですが、その膜厚とどんなニッケルめっきをしているか。電位をコントロールして積層してトータルで15~20μmほど付いていればいいと思いますが。
4. 研削加工は素材かめっき後か
普通めっき前ですが、後だと上記マイクロクラックなどが埋まってしまい、普通のクロムめっき同様腐食の進行が弱いところから局部的に速く進行してしまいます。
長々とすみませんが、ご確認頂いて損はないと思います。
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解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。
「薄膜の硬度測定」でグーグル検索してみました
https://www.toyo.co.jp/microscopy/products/list/contents_type=2152
や
https://www.nanotec-jp.com/hardness2
のが、そのものズバリだと思います。
https://www.shiga-irc.go.jp/activities/opening_facilities/guide/katasa/
工業試験場にも在るようです。
お礼
2020/03/12 19:00
一番上のやつはコーテォイング膜の膜厚硬度測定方法ですね。
コーティングを専門に行っている業者さんと取引がありますので
硬質クロムメッキでも硬度測定が可能か聞いてみます。
ありがとうございました。