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製造業の景気について
2023/10/20 07:25
- 製造業の現在の景気と将来の展望についてお聞かせください。
- 製造業に関わる方や機械工具商の方々のご意見をお聞かせください。
- 製造業の景気変動についての予測や今後の動向についてお教えください。
質問者が選んだベストアンサー
製造業の景気というよりも、今後の動向ということは、よく考えますね。
現在大企業製造業の構内で働いておりますが、最も気になるのが人手不足。
大学進学率が55%と二人に一人が大学に進学する状況は、必然的に地方から中央へ若者を移動させ、こうした若者達が都会に比べ何の魅力も持たない故郷に帰る可能性は極めて低い。
また、大卒という経歴は大小に関らず特に製造業などを含めた現場を主とする仕事に就くことは難しく、せいぜい大企業ならば管理部門への路線を歩み、中小ならば、やはり、管理者のレールにしか乗らないの殆ど。
そうなると、若者の半数以上が既に現場から遠のく現実に繋がる。
また、インターネット社会は若者達を現場から遠ざける直接的な原因となり、教育の面からもプログラミングなどのパソコンを通じたデスク向きの教科か加わるならば、やはり、現場で汗を流す方向性は衰退の一途を辿るしかない。
さらに、「将来の夢はユーチューバー」などという子どもや若者も多い中で、実際に中高生ながらも自ら金銭を稼いでしまえる時代にもなり、さらに言えば格差社会の上層に属する面々のご子息たちに至っては、そもそも働く必要さえ存在しない。
そうなると、製造業を初めとする現場中心の業種には、将来の安定が約束された大企業でもない限りは、もはや、新卒の若者が就職先として目指す理由すらない。
当職場でも人手不足の折、募集を掛けなければならない状況が続きますが、実際に最近入ってきた3人の新人の年齢層と言えば、最も若くて55歳、次が68歳、そして最後が71歳。
その後は幾ら募集しても、格差の中で同じ構内で大企業と比較される低賃金に若者としても魅力などある訳もなく、結果、年寄りだけが確実に応募してくるのが現状です。
当職場を管理する大企業の係長には、「今のままではいづれ本体の大企業正社員が下請けの担う3Kの作業をこなさなければならなくなりますよ。」と話したことがありましたが、最終的には日本人の新卒を諦めて外国人労働者を雇う方向に向かうしかないのでしょうね。
企業としてはアメリカや中国などの動向を含めて外的な影響に大きく左右されることは言うまでもないことですが、それ以前に既に内部から崩壊が始まっている、そんな印象がありますね。
インターネット環境、そして、更なるAIの登場は労働環境を現在とは全く別なものへと向かわせ、管理者と労働者の格差は今以上に拡大して日本人など滅多に見かけないような光景が近付いているのでしょうかね。
ただ、逆に政治や経済の動向とは別なところで中小零細の新たな取り組みが輝きを見せる時代が来るのかもしれませんねぇ。
全ての元凶は、教育、地域、賃金を含めた格差であり、そのことが豊富な人材を自然なかたちで削ぎ落とし、残った少数の細った部分だけが辛うじて現場を担うことになる。
そのことに政治が気付かないうちは全体として全てが縮小するしかないと思いますよ。
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お礼
2020/02/01 09:06
ありがとうございます。