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洗浄設備のワーク張り付き対策
2023/10/20 06:40
- 変圧器コイルの破砕・油除去設備において、洗浄後の乾燥機内にコイル片が張り付く問題が発生しています。
- ワーク張り付きの原因は表面張力であり、表面を荒らすことで改善が見られるものの、SS材に処理を行うと錆びてしまうため、他の方法を模索しています。
- 現在サンドブラストによる母材荒らしを検討していますが、より効果的な解決策をお求めです。
洗浄設備のワーク張り付き対策
2020/01/07 03:06
変圧器コイルの破砕・油除去設備を設計しています。
設備概要は、破砕後の油除去をアルカリ水溶液で洗浄後、乾燥させます。
上記を実験機でテストしたところ、乾燥機内にコイル片が張り付き乾燥効率を著しく下げていました。
乾燥方式はキルン方式で、熱風での風乾燥です。
キルン胴体はSS400。
何らかの対策を盛り込んで、再度テストを行いたいのですが、何かいい方法をお知りの方がありましたらご教授いただけないでしょうか。
補足
SS400の端材で、張り付き性を簡易評価してみました。
撥水させたらどうかと思い、試しにカーワックスを塗ってみました。このケースでは、水は弾くのですが、ワークは変わらず張り付きました。
材質置換(アルミやステンレス、プラスチック)も同様です。
ワーク張り付きの原因は表面張力のようです。
溶射や滑り止めの砂入り塗料などで表面を荒らした場合のみ、張り付きにいくらか改善がみられました。
本設備を見据えた方法ですと、サンドブラストなどでの母材荒らしが本命かとは思っているのですが、SS材に処理を行うと黒皮が取れてしまい錆びてしまいます。
何かいい方法はないでしょうか?
回答 (3件中 1~3件目)
細かな構造や実際の温度条件が分からないので思い付きですが、SS材の黒皮の防錆力でいい程度ならば、表面をブラスト等で荒らした後で熱処理炉で加熱して、再度酸化スケールを張ればいいのではないでしょうか。
黒皮とは、要は製造工程で発生した酸化スケールですからね。
また温度が120℃程度までならば、四酸化鉄被膜、いわゆる「黒染め」でより安定的に対応可能だと思います。
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アルカリ水溶液→乾燥炉 なら アルカリ水溶液の持ち込みが発生するので
SUSにするのは順当
そもそもの構想自体が崩壊してる
FMEAからやるべき
http://www.ssm.co.jp/preventive/fmea_fta.html
アルカリ水溶液の持ち込み 対策で 前工程にエアーブローかなんかいれる
お礼
2020/01/09 12:45
ご指摘ありがとうございます。
構想が柔らかすぎていることや知識が不足していることはうっすら自覚しておりましたが、hahaha8635さんのご指摘でしっかりと自覚できました。ありがとうございます。
SUS材の使用についても考えてはいましたが、コスト高の論調をどう切り崩すかで尻込みしていました。
アルカリ水溶液の持ち込みが発生する為、SUSにするのは順当というお言葉、心強く感じました。
SUS材の適用も試みます。
FMEAを行うことが常識ではないある意味古い環境の為疎かにしていましたが、そんな言い訳に囚われず、可能な限り思考を張り巡らせようと思います。
ありがとうございます。
本件は所謂バッチ炉に分類される構造なんでしょうか?
https://www.noritake.co.jp/products/eeg/parts/detail/86/
単純にキルンと言われるとロータリーキルンか?
https://www.noritake.co.jp/products/eeg/subs/detail/128/
或いはコンベア式キルンか?
https://www.noritake.co.jp/products/eeg/subs/detail/127/
所謂、連続炉しか知らないもので
炉体に穴を開けるのは無理かも知れませんが、
攪拌炉
http://www.hamadass.co.jp/tech5.html
もしくは家電の乾燥機
https://kakaku.com/kaden/drum-washing/
お礼
2020/01/09 12:29
ご回答ありがとうございます。
黒皮の再構築、ご教示頂けたおかげで、相談する相手の心当たりができました。
黒染めについても調べてみます。
ありがとうございます。