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水回りのステンレスとアルミの耐食性について
2023/10/20 06:23
- 水回りにおけるステンレスとアルミのどちらの方が良いか教えてください。風呂場での設置を考えていますが、お湯は掛かることはなく、湿度は高いです。
- ステンレスの場合、316や430の方がアルミよりも耐食性がありますか?アルミの耐水性についても教えてください。
- 他の金属系材質でおすすめのものがあれば教えてください。
水回りのステンレスとアルミの耐食性について
2019/11/30 00:19
(1)水回りにおけるステンレスとアルミのどちらの方が良いか教えてください
アルミはA6063S T5等の6000系、ステンレスはSUS304を考えています。
設置場所は風呂場ですが、意図的に掛けなければお湯は掛からず、シャワー等の流れるお湯が常時掛かる場所ではないです。
ただし風呂室内なので湿度は常時高いと思います。
(2)またステンレスの場合は、316や430の方がベターで、それらの場合は用途的に耐食性はアルミを上回りますか?
アルミも6000系より耐水がある物はありましたら教えてください
ただ、コスト的な面で(1)に記載の質を選ぶ可能性は高いとは思いますが、後学の為に教えてください
自分のイメージですとステンレスは錆びたとしたら茶錆が出てタイルとかに着色しそうで、アルミは白錆なのでタイルには着色しなそうなイメージです
それに加え、手持ちの切削機械での加工しやすさとコスト的にアルミにしようかなとは思っています
どちらの方が良いでしょうか?
(3)また金属系の材質で他にも適していそうなのがあれば教えてください。
よろしくお願いいたします
回答 (6件中 1~5件目)
良回答が複数すでについてますが・・・
(1)ステンレスとアルミのどちらが良いか
この2択ではステンレスです。ただし、ステンレスは錆びにくい金属で錆びない金属ではありません。
アルミは素地が出た場合、酸、アルカリの両方に侵されます。最近のアルミはアルマイト処理の上にさらににクリア塗装され耐食性を向上させているケースがありますが、キズがついて素地が出てしまえば耐食性はステンレスに劣ります。
(2)ステンレスの耐食性はSUS316>SUS304>SUS430ですがコストも同じ並びです。
これは一般論?の話で特定の条件で比較した場合の順位付けです。
ステンレスは錆びにくい金属にすぎません、条件が悪いとどのステンレスも腐食します。
たとえば・・・浴室の封水が無くなって下水から臭気が逆流する状況があったとします。
その臭気の中には殺菌用の塩素などが含まれている可能性があります。そういった酸性物質を含む気体にさらされると上記ステンレスはどれもサビます。
また、ステンレスと木材などを接触させて使用すると・・・両者の特性の違いからステンレスはサビます。
木材は少なからず塩素系成分を持ちます。ステンレスと木材は比熱が異なるため温度変動の激しい用途で使用するとステンレスと木材接触部は結露します。結露水には木材から塩素成分が溶出し、結露と乾燥を繰り返すうちステンレス表面には濃縮された塩素成分が残り点サビ、孔サビの原因になります。
(3)水周りの用途に適している材料は?
錆びないという目的に対しては樹脂系材料です。
水周り用途でサビと言う現象を外観基準で選別するとチタンであっても腐食により不可逆的な変色をしてしまうので使用できません。
樹脂材料は柔らかいため傷がつきやすいという欠点がありました。しかし、スマホの操作面ハードコートなど硬さ9Hを超えるものが実用化されており、カッターで傷をつけようとするとカッターがこぼれるほどの硬度を持ちます。
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詳細な用途が不明なので質問から脱線して申し訳ないのですが、樹脂は選択肢から外れるのでしょうか?
アルミもステンレスも板材を切断・熔接して製作するということなら、発錆・腐食もさることながら熱膨張による気密性の確保は不要ですか?
削り出しならそれなりに強度があるので大丈夫な気もしますが、それでも防水・防湿性の程度によって選択が分かれると思います。
お礼
2019/12/05 22:03
詳しくお答えいただき、ありがとうございます
樹脂はもちろん最初に考えました
ですが10年以上の長期に渡る期間での劣化や、物が当たって壊れる(割れる)可能性もあるので、金属系にしようかなと思いました。
他の方の質問により防水性等は塗装でカバーしようと考えました。
その辺は留意することにします。
勉強になりました。
回答(1)再出
ステンレスの材質別の耐食性については、参考URLの情報をご参照ください。
SUS316Lが最上であることは間違いないですが、湿度が高い程度の環境では、これほどの高級材料は使わないでしょう。串揚げ屋のソース容器など、塩分や酸性の食品を扱う場合などに使われると思います。
一般的な厨房機器では、磁石がつくSUS430も広く使われています。きちんと拭き掃除をしていれば、発錆を過度に心配する必要は無いと思います。
https://www.nikkyu.co.jp/blog/2017/09/27/73
お礼
2019/12/05 21:58
詳しくお答えいただき、ありがとうございます
確かにSUS316Lはコスト的に高そうですね。
ちなみに拭き掃除は行わないで放置するような設置の仕方をします。
勉強になりました。
錆び難さだけなら、SUS316Lが最も好ましいといえます。
また、アルミ合金は基本的に強度が上がるほど、耐食性が低下し、白錆での部分部分腐食が起きやすくなります。
これは、アルミの耐食性が表面に出来る酸化被膜によるバリア効果によるもので、強度を上げた状態だと、酸化被膜をうまく作れない領域が発生する為です。
なので、純アルミである1000番台がアルミ合金では一番耐食性が高いです。
https://www.zairyo-ya.com/info/zaisen_tebiki_2.html
https://www.aluminum.or.jp/jidosya/japanese/04/04-08/04-08Localindex.htm
また、アルミ合金で耐食性を確保するためにはアルマイト処理が有効です。
アルマイトはハニカム状の被膜で成長するので厚みを大きくすることが容易で、丈夫なのが特徴です。
単純にハニカム状のままだと、地金露出に近く、耐食性はあまりよくありませんが、蒸したり、煮たりすることで穴を塞ぐ封孔処理という胥吏をすれば耐食性が極めて良くなります。
https://www.hakt.co.jp/about_alumite/index.html
ただ、周囲汚染が嫌という程度であれば、A6063切削むき出しでもなんとかなるとは思います。
あと、金属材料だと、純チタンも耐食性に優れます。(高いし、燃えやすいからお勧めできません。)
お礼
2019/12/05 21:57
詳しくお答えいただき、ありがとうございます
アルミは1000番台が耐食性が強いのですね。
勉強になりました。
お礼
2019/12/05 22:06
詳しくお答えいただき、ありがとうございます
やはり金属系には塗装は必須というか、塗装でカバーしようと思いました。
ちなみに設置物はL型アングルですので、樹脂とアルミは既製品があり、ステンレスはL鋼という名称であるようなのを設置しようとしていました
樹脂で硬そうな物を探してみるのも一考してみます
勉強になりました。