旋盤工の危険性について

汎用旋盤・汎用フライス盤についていえば、最近の自動車の自動ブレーキのようにハイテク技術で危険を予知して作業者を守ってくれるような安全装置は一切ありません。
安全性の担保は、すべて作業者の注意力に依存していると言っても過言ではないと思います。

・手をのばせば、まさに切削しているその箇所に手が届きますので、巻き込まれるなどの危険が常に存在します。
　手袋を使わないこと、袖口をきちんと閉めること、保護メガネ着用など基本動作を励行する必要があります。
・切削加工では、切子が飛散します。高温の切子に触れれば火傷の危険があり、目に入れば失明の危険があります。
　また、長く連続した切子が発生する場合、下手に除去しようとすると巻き込まれる危険があります。
・切削工具の刃先には、極めて大きな応力が加わっているので、切削条件の悪化などで刃先が破壊することがあります。
　破片が高速で飛散する可能性があり、作業者が負傷する可能性があります。
・ワークピースの取付け（チャッキング）が不十分な場合、切削力に負けて、ワークピースが飛散する可能性があります。
　ワークピースの質量は切子に比べて極めれ大きいので、作業者が直撃を受ければ重篤な負傷の可能性があります。

「決まり守ってやれば安全」と言えばその通りかもしれませんが、小煩いルール一つ一つを守らないと、指を失ったり失明したりする危険があることを知っておく必要があります。
重大な危険事象の前には、正常な切削状態とは異なる異変が発生することが多いと思いますので、正常な切削状態がどのようなものか経験を積むとともに、異変を感じる観察眼をもつち、生産に対するノルマがあっても異変（危険）を感じたら機械を止める勇気をもつことが、ご自身の身を守ることに繋がると思います。

ルールは知っていても、生産に対するプレッシャーで、小さなルール逸脱を重ねて、重大事故に至った事例は沢山あると思います。

お礼

2018/07/16 20:02

＞汎用旋盤・汎用フライス盤についていえば、最近の自動車の自動ブレーキのようにハイテク技術で危険を予知して作業者を守ってくれるような安全装置は一切ありません。
＞安全性の担保は、すべて作業者の注意力に依存していると言っても過言ではないと思います。

そうなのですか
では、汎用旋盤・汎用フライスは危険度高そうですね
これはやめておいた方がいいかもしれませんね

質問者