A6061ボルト　締め付けトルク

ボルト座面の限界面圧強度を確認しておきましょう。

アルミは強度に劣るので鉄・SUSと同じトルクで締めたら頭部が破断するか角が舐めます。
強く締めるとしても参考資料に挙げるトーニチの資料記載の0.5T系列のトルクを超えることはないでしょう。
仕様ボルトの耐力を確認し、その70%を上限の目安とすべきです。

あと、アルミの場合、鉄とは応力ー歪みの特性が異なり、明確な降伏点や弾性限がありません。この特性から、応力負荷状態ではゆっくりと変形が進むクリープ現象というものが発生します。過大なトルク(軸力)はこのクリープ現象を加速することになるので、用途に合わせたトルクを見出す必要がありますがその選択は難しいです。

一般的に、アルミはかなり柔らかいです。6061はそれなりに強度を上げているようですが、ステンはおろか、鉄鋼よりずっと柔らかいハズ。
そのボルトそのもののスペックをきちんと調べた方がいいです。
また、締め付けトルクは、その部品自体の規定なので、そのトルクに耐えられるボルトを使うのが本筋です。標準でそのアルミボルトが指定されているなら、指定トルクでOKなはずですが、かなり低くないとなめると思います。太さも関係しますが、鉄などと同じハズはない。

　
締付けトルクは締結物に必要な軸力が設計され、それに合った材料とトルクが決まります。