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ISO9001:2015におけるリーダーシップとコミットメントの実証と権限委譲
2023/10/19 18:30
- ISO9001:2015の5.1項では、トップマネージメントがリーダーシップとコミットメントを実証することが求められています。しかし、他の部門長に権限を委譲する際のマニュアル上の表現に迷っている状況です。
- リーダーシップとコミットメントはISO9001:2015において非常に重要な要素であり、トップマネージメントがそれを実証することは組織の信頼性と品質へのコミットメントを示すものです。
- 部門長に権限を委譲する場合、明確な指示と責任範囲を定める必要があります。また、責任が明確になることで、組織内の意思決定が迅速かつ効果的に行われることが期待できます。
責任と権限において
2018/02/01 14:13
ISO9001;2015の5.1項にて、リーダーシップの項目があって、トップマネージメントはリーダーシップとコミットメントを実証するとありますが、これを他の部門長に権限を委譲しようとしていますが、その際のマニュアル上の表現で迷っています。
素人で申し訳ありませんが、アドバイスお願い致します。
例:b、cを部門長に委譲する?とかになるんでしょうか?
回答 (3件中 1~3件目)
ISO9001;2015の5.1項は、トップマネジメントとして品質マネジメントシステムに対する責任と統率力の発揮を要求した事項と考えられます。
a)は、コミットメントの要求で、及びb)、c)、e)、f)、j)項は、トップマネジメントとしての責任であって、権限移譲できないと考えます。
d)、g)、h)、i)項はトップマネジメントとして統率力を発揮する事項なので、実務は御社の規定された品質マネジメントシステムで賄われるので、
とりたてて権限移譲は不要と思われます。もちろん統率力の発揮はトップマネジメントの責任として権限移譲は出来ないと思われます
要はトップマネジメントとして品質マネジメントシステムにコミットメントし、自ら行うべきことを明確にし、統率、統制が出来れば
良いので、実務部分の細かな権限移譲は、この項に関して不要といった立場で当社は品質経営を行っています
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組織票の改変だけでいいと思うんだが
どこぞの法律書みたいにすべて文字にしてあるの?
マネジメントシステムの適用範囲が全社ではなく、特定の部門に限られて
いれば、その部門の部門長がトップマネジメントの位置づけとして差し支
えないことは、JIS Q 9000の3.1.1の注記2に記載内容からわかります。
お問い合わせは、トップマネジメントに関わる全ての権限を、特定の部門
長に委譲することを想定なさっているのでしょうか? もし、そのように
想定なさっていれば、トップマネジメントの責任放棄のように感じます。
また、JIS Q 9001の5.3では、次のa)~e)の事項に対して、責任及び権限を
割り当てなければならないと規定しています。
a) 品質マネジメントシステムが,この規格の要求事項に適合することを
確実にする。
b) プロセスが,意図したアウトプットを生み出すことを確実にする。
c) 品質マネジメントシステムのパフォーマンス及び改善(10.1 参照)の
機会を特にトップマネジメントに報告する。
d) 組織全体にわたって,顧客重視を促進することを確実にする。
e) 品質マネジメントシステムへの変更を計画し,実施する場合には,品
質マネジメントシステムを“完全に整っている状態”(integrity)に
維持することを確実にする。
両者を勘案すると、上記「a)の事項をA部門長、b)の事項をB部長、c)の事
項をC課長に責任及び権限を“割り当てる”」のように規定を作ればよさ
そうに思います。a)~e)よりも下位の細目を特定の事項を、特定の職位の
個人に割り当てることは問題ないでしょう。
上記は、素人回答です。専門家に内容チェックを頂ければ幸いです。