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図面におけるテーパ公差指示方法
2023/10/19 13:43
- 現在回転軸上にテーパ形状を持つ部品の設計をしているのですが、そのテーパ部分の公差を適切に指示する方法で迷っています。
- JIS B0028 と JIS B0614 のどちらの公差方式を選ぶべきなのでしょうか?また、どちらかに統一するか、共存するかも疑問です。
- ?の方がより的確でシンプルな指示方法に感じますが、設計意図が他人にもわかりやすいように考えると、?のように呼称寸法に対して公差域をマイナス側に持って行ったり、プラス側に持って行ったりすることも魅力的です。
図面におけるテーパ公差指示方法
2016/10/28 16:08
現在回転軸上にテーパ形状を持つ部品の設計をしているのですが、そのテーパ部分の公差を適切に指示する方法で迷っています。
?JIS B0028 (製図-寸法及び公差の表示方式-円すい)
これによると、幾何公差の考え方での公差の入れ方になっています。即ち理論的に正確な呼称寸法(直径)に対して、その寸法を中心に幅tの範囲を公差にする考え方です。
?JIS B0614 (円すい公差方式)
こちらでは、通常の軸や穴と同じように呼称寸法(直径)に対してH6やh6等の公差域を設定するもの(と理解しました)。
?と?のどちらを選ぶべきなのでしょうか?そもそもJISとしてどちらかに統一するという方向性はないのでしょうか?またはどちらも考え方が異なるので、規格として今後も共存するということなのでしょうか?
私としては、?の方がより的確でシンプルな指示方法に感じます。ただ設計意図が他人にもわかり易いように考えると、?のように呼称寸法に対して公差域をマイナス側に持って行き「すきま嵌め」としたり、公差域をプラス側に持って行き「しまり嵌め」とできるのも魅力的です。
お忙しい中恐縮ですが、テーパ部品をよく扱っておられる方にアドバイスを頂けると幸甚です。宜しくお願い致します。
回答 (6件中 1~5件目)
再出です
回答(5)さん
>>B0028 が新顔の2面拘束テーパに使われる理由は判りません
B6064の2面拘束テーパは既規定済のISOの規格を右からに左へと機械的
に翻訳しただけです(通称:翻訳JIS)
ISOではこちらの考えが主流になっているのかもしれません
↑
>>ISOではこちらの考えが主流になっているのかもしれません
考え直して下記の通り訂正いたします
この2面拘束テーパは、通常のテーパ嵌合とは異なり、オス側の薄肉テーパ
を強制的に外側へ弾性変形させてメス側のテーパへ密着させる機構です
従って、テーパ当たりで管理せずに、基準径からの形状精度で意図的に規定
しているものと想像いたします
と、いうことで、(5)さんのご回答を改めて拝見すると、通常のテーパ嵌合
では?の方が主流なのかもしれません
かなり奥深いご質問だと痛感いたしました
こちらも大変勉強になります
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何に使われてるかのJIS検索をやってみると
B0614
B0904 テーパ比1:10円すい軸端
B3301 テーパゲージ-モールステーパ及びメトリックテーパ
B4003 工具用テーパシャンク部及びソケット-形状・寸法
B4210 テーパ刃エンドミル
B4211 ストレート刃エンドミル
B4401 モールステーパ及びメトリックテーパ用リーマ
B4407 シェルリーマ用アーバ
B4410 テーパピンリーマ
B6161 工作機械-旋盤センタ-形状・寸法
B6340 マシニングセンタ-主軸端の形状・寸法
F4801 船用小形プロペラ取付部テーパ1:10
F4804 船用小形プロペラ取付部テーパ1:16
B0612 製品の幾何特性仕様 (GPS) -円すいのテーパ比及びテーパ角度の基準値
モールス、ジャコブスなど他規格を集成
B4004 1/10テーパのシャンク部
B0028
B6064-1 2面拘束形中空テーパシャンク及び主軸端-第1部
B6064-2 2面拘束形中空テーパシャンク及び主軸端-第2部
B6064-3 2面拘束形中空テーパシャンク及び主軸端-第3部
B6064-4 2面拘束形中空テーパシャンク及び主軸端-第4部
4件のみ。
B0614 にそのものがあるか、または近しいものあれば右に倣えでしょ。
B0028 に無く、B0614 にあるのは
4.円すい公差方式
4.1 円すい公差方式の基礎 円すい公差方式は,円すい直径公差,テーパ角度公差,
円すい形状公差及び円すい断面直径公差を基礎とする
テーパ角度公差~の決め方と見ました。
なので B0614 の方が厳密な決め方ができるはずが、B0028 が新顔の2面拘束テーパに使われる理由は判りません。
何故二つなのか判らないが、上記のように既に使われるのが1件でもあれば統合は無いと思います。
?B0028 は、機能云々はノータッチ。
?B0614 は角度公差を云々し、機能を重視する旧来からのテーパ部品への適用。
両者、公差の考え方に違いがあると思います。
精度がウルサイ2面拘束形に?を適用するには、厳しい公差が必要
B6064-1 ?のテーパー比を指示した円すいの公差表示方式
呼び寸法 80 0.004
?は、加工精度が充分得られない時代で、機能を充たすには角度公差も必要あったのでは。
http://mori.nc-net.or.jp/EokpControl?&tid=263215&event=QE0004
私回答(8)
JIS B6109 工作機械-旋盤の主軸端及びチャックの接続寸法
φD:82.563 +0.010/0 ← IT4級
E:14.288 0/-0.025
勾配角:7°7′30″+30″/0
〃 チャック 0/-30″
の比較で精度の違いがわかります。
またモールステーパなどは押込むだけでロックするには角度を片側公差にするほうがよい。
機能面で類似した既存規格が無いなら、図面は?が簡単ながら、公差の検討が悩ましいと思います。
お礼
2016/11/04 10:45
詳細なご説明、ご回答ありがとうございます。
確かに?の方が適用事例が多いですね。
テーパ角度を重視するには?が適しているということのようですね。
テーパ角度とオスメステーパの隙間のバランスを見て、?で行くか
?で行くか判断しようと思います。
重ねて御礼申し上げます。
再出です。
_____↓__
↑ │ \\ 数十μm隙間
│ │ →\\←──────
│ │ \\______
│ │ \
g6 H7 │
│ │ /
│ │ // ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
│ │ //
↓ │ //
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄↑ ̄ ̄↖
工具アール0.4(雄側のコーナーアールを0.2や0.3にすると完成?)
こんなイメージですか?
それなら、?で充分です。
否です。
軸方向の止まりは、何で行なうのでしょうか?
セット時に基準位置で止まるのでしょうか?(加工できても機能上で成り立っていないのでは?)
お礼
2016/11/09 13:49
お忙しい中、ご回答ありがとうございました。
これまでの情報の中で、最適な方法を探したいと思います。
重ねて御礼申し上げます。
補足
2016/11/02 11:08
説明が充分ではなく申し訳ありません。
イメージとしては下図のようになります。
_______
\\↓ 数十μm隙間
→\\←──────
\\______
↑\
g6| │
↓/
// ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
//
//↑H7
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| |
|←基準位置 →|
?のJIS B0614では、基準位置でのオステーパとメステーパの呼称寸法は同じにして、オステーパではg6、メステーパではH7などと指定できる、ということを言っていると理解しました(間違っているかも知れません)。この方法であれば基準位置でどのくらいの隙間が発生するのか分かりやすいので、問題無いのであればこの方法の使用を検討したいと考えております。
度々申し訳ありません。
> 軸方向の止まりは、何で行なうのでしょうか?
実際にはオス側テーパの両端に軸受部があり、軸受で軸方向の
位置決めをしております。
JISB 3301「テーパゲージ-モールステーパ及びメトリックテーパ」を見るべき
最終的なテーパの確認は"当たり検査で 80 %以上"とか図面注釈に当たり率を
図示するべきであろうと思われます。これこそが設計意図ではないでしょうか?
>図面は、画を用いた手紙ですから、意図が伝わればよろしいのではないでしょうか?(by you)
単に一般論を述べているだけであり設計士としての自覚と責任感に欠けている。
図面はモノを的確に作ることを主眼とし正確な再現性が無ければならないのだ。
図面を飯の種にしている所謂、製図工に一体何が判り此処で教えられるのか?
私は機械設計士であり生産部門と繋がっているモノ作りの一員である自覚がある
だから最終の製品になってからのの顧客の満足度が最も気になるとことであり、
図面(設計)は製品の性能の殆どを決める部分ではあるが、通過点に過ぎない。
youがデキナイことは既に判っている。親切の押し売りは好い加減に止めてくれ
機械設計で最も悪いのは「知ったかぶり」だろうと私は思う。素直でない人間に
大きな進歩は望めない。youみたいな偏屈・とんちんかんあんぽん設計になるw
質問者もyouを反面教師とし奈落の其処に落ちないよう懸命に頑張ることです。
お礼
2016/11/09 14:01
お忙しい中、ご回答ありがとうございました。
これまでの情報の中で、最適な方法を探したいと思います。
テーパ部品は正解が一つだけ、というものでは無さそうで難しいです。
重ねて御礼申し上げます。
図面は、画を用いた手紙ですから、意図が伝わればよろしいのではないでしょうか?
小生は、?派です。
理由は、貴殿と同様です。
蛇足ですが、三十数年前フランスのあるメーカと技術提携し、今の幾何公差的な内容が入った
図面を目にしましたが、注記だらけで文字が多く、辞書片手に大変でした。
ですから、今の幾何公差表示方法が、オシャレで万能ともいえません。
おっと、補足要求内容を記載忘れです。
> 私としては、?の方がより的確でシンプルな指示方法に感じます。ただ設計意図が他人にも
> わかり易いように考えると、?のように呼称寸法に対して公差域をマイナス側に持って行き
> 「すきま嵌め」としたり、公差域をプラス側に持って行き「しまり嵌め」とできるのも魅力
> 的です。
にて、テーパーでの“公差域をマイナス側に持って行き「すきま嵌め」としたり、公差域を
プラス側に持って行き「しまり嵌め」とできるのも魅力”の実際の使用方法が判りません。
教えてください。
また、おっと! 回答(3)の『1Nの涙』さん、
他人批判を交えたストレートな記載は、何時も痛み入ります。
テーパーの機能は、
◆ 中心へのセンタリング
◇ 軸での強力な締結作用がある
※ セルフロック(テーパー角による)
等々があります。
使用目的が達せられる図面内容が前提での質問者さんの質問です。
ですから、
図面は、画を用いた手紙ですから、意図が伝わればよろしいのではないでしょうか?
で問題ないと思います。
但し、『軸での強力な締結作用がある』機能に対して、「すきま嵌め」とか「しまり嵌め」
とかの表現を使用しているなら正しくありません。
回答(3)『1Nの涙』さんの
▽テーパの確認は"当たり検査で 80 %以上"とか図面注釈に当たり率を図示するべき▽
が妥当性が高いです。(ですから、上追記に記載させてもらったのです)
回答(3)『1Nの涙』さんの厳しい指摘である
> 単に一般論を述べているだけであり設計士としての自覚と責任感に欠けている。
> 図面はモノを的確に作ることを主眼とし正確な再現性が無ければならないのだ。
> 図面を飯の種にしている所謂、製図工に一体何が判り此処で教えられるのか?
に関しては、
http://mori.nc-net.or.jp/EokpControl?&tid=317960&event=QE0004
↑ No.44340 排気フードの必要風量計算
にて、単に“必要風量計算”をするのではなく、湯気の拡散をできるだけ防止する考え方を
最初は掻い摘んで、後からまとめにて簡単であるが理論的に記載しています。
その中に、回答(1)iwanaiこと岩魚内が
>> メッキ なので、装置又は工場全体での換気も考慮が必要です。
> 拡大解釈むちゃくちゃな無駄書き。
と他人批判しているが、湯気の拡散防止は、槽から出たら装置に拡散し、工場全体に波及です。
iwanaiこと岩魚内自身も
> 法規制になくとも臭いがあって取除きたいなら?に準じでなく、ちょっと改善する程度なら
> その半分でもいけると思います。
と記載していますが、槽中央部での“制御風速 0.4m/s を出しえる能力”では臭いは押さえれない。
なぜなら、“ガス状の場合 制御風速 0.5m/s、 粒子状の場合 制御風速 1.0m/sを出しえる
能力を有するものでなければならない”に、臭い等は該当なので。
此方の方が、知識はあるが知恵が無い無責任男。
補足
2016/10/31 13:54
補足が遅くなりまして申し訳ありません。
今回質問しましたテーパー部品は、オスとメスで強力な締結作用を狙ったものではありません。
オス側の部品とメス側の部品が規定位置に組み付けられた場合に、お互いのテーパー面で一様の隙間(数十ミクロン)が生じることを想定しています。よってオスとメスが組み合わさった状態で軸方向の基準位置に於いて、例えばオス側はg6、メス側はH6などのように指示できればある程度設計意図を図面に反映できるのでは、と考えました。
お礼
2016/11/04 10:43
ご回答ありがとうございます。
確かに?の方が適用事例が多いですね。
テーパ角度を重視するには?が適しているということでしょうか。
テーパ角度とオスメステーパの隙間のバランスを見て、?で行くか
?で行くか判断しようと思います。
重ねて御礼申し上げます。