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剛性のある材料に変更するための材料特性の判断基準
2023/10/19 12:44
- 材料特性を見る際に重要なのは、剛性の値です。ツメ折れを防ぐためには、剛性が高い材料を選ぶ必要があります。
- 現在使用しているPC+ABSは、剛性が不十分であり、ツメ折れが多発しています。
- 対策としては、PC+ABSから剛性の高い材料であるABSに変更することが効果的です。
剛性のある材料
2015/03/15 21:37
PC+ABSでパッチンドメのボタンを設計しましたが量産時、ツメ折れが多発しました。そこで剛性のある材料に変更しようとしていますが具体的に材料特性のどこの値を見ればよろしいでしょうか?
現在;PC+ABS
対策後;ABS
に変更しようとしています。
初歩的な質問ですみません。
回答 (8件中 1~5件目)
小生は金属屋で、樹脂については素人なので、参考程度です。
パッチン留めって、普通は焼入リボン鋼でできているものですよね。
樹脂でどのように設計したのではしょうか。
弾性率は鋼の1/10もないのだから、鋼製品の使い心地、あるいは留め力に近づける為、かなり厚くしたのではないでしょうか。
厚くすると、当然曲げた時に表面に発生する引張応力が高くなります。
対策。
曲げた時の曲がり量を測定し、三点曲げ応力の計算式を用いて発生している引張応力を計算します。
発生する引張応力、断面形状、材料の弾性率と引張強度の4要因を検討し、発生応力<材料引張強度になるように調整します。
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材料特性は、S-S(応力・ひずみ)曲線で示されますが、標準的ひずみ速度は、5mm/min、引張って動いているのか動いていないのかわからない、限りなく静的荷重負荷です。一方、パッチン止めは、動的、衝撃的荷重負荷です。従って、厳密にいうと材料物性表からは、決め手が見つかりません。
このような部品の実績は、ほとんど結晶性ポリマーのPOM(ポリアセタール)ではないでしょうか(?)
結晶性ポリマーは、PCやABSのような無定形ポリマーよりTg(ガラスーゴム転換温度)が遥かに低いので、高速ひずみ速度に対しても大きな伸び、変形量が期待できます。Tgが室温以下のため剛性の低さが懸念されますが、結晶構造が剛性の落ち込みを充分に補填しますので、問題ないでしょう。
硬くて強度があり脆い、
しなやかで弾性があり粘り強い、
の違いを理解し、
? 形状を考慮し、応力集中しない形状にする(最大応力は、表面を走ります)
? 繊維目?、樹脂目?を形状に沿わせ、みだらに切断しない
等々を
を考慮してください。
他の回答の方々とダブりますが、実際に加わった応力と材料強度を比較して
考える必要があると思います。材料強度については下記のサイトなどをご参照
ください。
http://www.satotekkou.co.jp/technical/plastic-data#top
http://www.labnotes.jp/pdf2/plastic.pdf
http://www.zairyo-ya.com/info/zaisen_tebiki_3.html
回答(3)さんに同意します。
試作で不良が出ないで量産で出るとしたらまずばらつきを疑うべきで形状因子濃厚です。
試作での変形限界はどれくらいでしたか?
勘合ゲート部とかは射出条件でばらつきが出やすい箇所です。
射出成型時の条件を振ってみてからでも遅くないのではないかな。