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SPCCへの表面処理方法とは?
2023/10/19 10:43
- SPCC(t1.6)に無電解ニッケルメッキを施した部品を使っている際の擦れによる汚れの対策方法について教えてください。
- 金型を起こしてしまっているため、材料の変更をせずに表面処理の変更で対策したいと考えています。良い処理方法があれば教えてください。
- 硬質クロムやSECC-Cは試したいですが、6価クロムNGのため試せないです。耐磨耗性のバックデータを探しています。
SPCCへの表面処理方法
2015/12/27 15:51
お世話になってます。表面処理について質問させてください。
SPCC(t1.6)に無電解ニッケルメッキを施した部品を使っているのですが、擦れにより、相手部材に汚れが付いてしまい困っています。
金型を起こしてしまっているため、材料の変更をせず、表面処理の変更のみで対策したいと考えていますが、何か良い処理方法があればご教授下さい。
硬質クロムを試したいところですが、6価クロムNGのため試していません。SECC-Cも試してみたいのですが、耐磨耗性のバックデータを探せずにいます。
よろしくお願いします。
回答 (5件中 1~5件目)
亜鉛鍍金3価クロメート処理はいかがでしょう。
硬質クロムメッキですが、他の方も言われている通り0価になるのでrohs非該当です。
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他の回答者も記載していますが、ニッケルめっき加工処理に変更したら如何ですか?
硬さは少し落ち、“擦れにより、相手部材に汚れが付いてしまい困っています”の記載から
摩耗は速いことになりますが、“表面は空気中でわずかに変色するため、美観の付与と
保持のためにクロムめっきを施します”から、相手部材に汚れが付いてしまっても目立たない。
6価クロムNGであるが、クロムめっきは6価クロムでないので、充分に調査し客先確認をしてから
最終ジャッジください。(URL記載のメッキメーカーに確認すると、更に安心です)
ニッケルメッキはピンホールがあると錆びるので、悪環境用ではクロムの下地に使う方が多いです。また高価な無電解ニッケルを使う理由は?
どうしてもなら熱処理により更に硬化させることができ、硬質クロムに近くなります。
http://www.k-s-t.jp/kousitunickel.html
熱処理をおこなう場合、以下の要因が品質上問題となることがあります
と欠点をもらさず書く姿勢は信頼できそう。
6価クロムNG
製品に付かないので問題なしとする主張あっても、工程でも一切ダメと言われると策無。
再度 高価な無電解ニッケルを使う理由は?
3倍以上と記憶しますが・・・とろいからメッキ厚を増やせば更に
>硬質クロムを試したいところですが、6価クロムNGのため試していません。
メッキ工程で6価クロム浴を使いますが、析出するのは金属クロムですから
6価クロムは製品に含まれない筈です。
>SECC-C
JIS G 3313によれば、SECC-Cは、クロメート処理電気亜鉛めっき鋼板を表します。
6価クロムを含まないクロメートフリー処理は、SECC-NCと表すことになってい
ます。現実には、SECC-Cと発注しても納入されるのは、SECC-NC相当なのかも
しれません。取引先にお問い合わせになってください。
>耐磨耗性のバックデータ
硬質クロムめっきと化成処理した亜鉛めっきでは、めっきの格が段違いです。
当然、コストも段違いでしょう。
SECC-Cは、SPCCに代える材料を表す記号であって、プレス加工後のめっき及び
化成処理を表すものではありません。
硬質クロムメッキとの比較であれば、SPCCをプレス加工した後、電気亜鉛めっき
+化成処理する方法と比較した方がいいかもしれません。
亜鉛めっき鋼板であるSECCを使う場合は、プレス加工後めっきや化成処理を行
わないことが一般的と思います。その場合、プレス加工による剪断面には防錆
被膜がなく、亜鉛の犠牲めっき効果による防錆効果を期待するという状態と思
います。
お問い合わせの、相手部材への汚れ付着とは直接関連しないかもしれませんが
防錆機能が必要であれば、考慮なさったほうが良さそうに思います。
お礼
2015/12/27 17:31
ohkawa 様、ありがとうございます。SECC種、メッキコスト、大変勉強になります。
擦れの状況を詳しく書かれた方が、より的確なアドバイスが
得られると存じます
ちなみにSPCCにも硬質クロムメッキは可能のようです
硬質クロムメッキに六価クロムが含まれているかどうかは判断
が分かれるところですが、基本的にはメッキにより0価になる
との考え方が主流のようです
参考までに、公益社団法人腐食防食学会腐食センターの見解資料
を下記に示します(Q4/4頁を参照)
お礼
2015/12/27 16:32
zaumaku 様、ありがとうございます。大変興味深い資料も読ませて頂いています。ありがとうございます。
擦れの状況ですが、訳あって、不織布と擦れるような構造となっています。手で軽く押し付けて軽く拭き取るレベルでも不織布に少しシルバーの汚れが付いてしまう状況です。硬質クロムメッキも可能かどうか視野に入れてみます。
お礼
2015/12/27 17:34
岩魚内 様、ありがとうございます。無電解ニッケルの熱処理の件、参考にさせて頂きます。6価クロムも工程で使うのがダメだと選定にリスクもありますね。含めて検討致します。