焼入れによる剛性度への影響

Question

SUS420J2を焼入れにより、HV500程度で使用している製品があります。
その製品の硬さを測定すると、表面だけでなく材料の中心部分まで、
焼き入れされております。そのような、表面だけでなく全体に焼き入れ
がされている場合、剛性度も向上していると考えるべきでしょうか？
ネット等で様々な方のご意見を拝見していると、焼入れにより剛性度は上がらないという意見がありましたが、それは表面部分のみが焼入れされている前提なのでしょうか？ご存知の方、ご教授頂ければ幸いです。以上よろしくお願いします。

Accepted Answer

「剛性はあがるがぽっきりいくので」これは少し違うだろう・・・ｗ
縦弾性係数は弾性限度内であればフックの法則が通用できるから分かるが、
ぽっきり行くのは当然ながら弾性限度を超え降伏点も遥かに超えた所だろうし

ベテラン設計士でも剛性と硬さ、強さを混同してしまうのですが、これを単純
明快に答えるのは意外に難しいかも知れないので、↓を参考にして欲しいです
こうなると金属間のマクロ的な結合力という原子レベルの話迄にも行ってまう

我々機械設計士は此処らも念頭に入れ、「剛性と硬さ、強さ」を明確に区別し
議論しなければ噛み合わないことにもなるから、言葉一つと言えども一言一句
を正確に理解していなければ、互いの誤解を生じることになるので注意したい

ちなみに剛性度は聞かないが、剛度は k=I/L でラーメン構造では頻繁に使う
し、有効剛比なんてのもある。まぁ建築では応力を応力度というくらいだから
剛性も剛性度とも言うのかな？と思ったが無い。剛性率なんてのもあるんだね

以上の事を簡明に言うと回答(3)になるｗ

Answer

焼入れをしても、材料の弾性率は基本的に変化しないので、焼き入れが表面だけでなく全体に入っていても、剛性は変わらない。

Answer

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%9B%E6%80%A7
抜粋
剛性（ごうせい、英語：stiffness）とは、曲げやねじりの力に対する、寸法変化（変形）のしづらさの度合いのこと。力に対して変形が小さい時は剛性が高い（大きい）、変形が大きい時は剛性が低い（小さい）という。工学的には単位変形を起こすのに必要な力（荷重／変形量）で表される。

剛性はあがるが
ぽっきりいくので

その辺が剛体としてはどうよ
っていうことじゃないか？
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%9B%E4%BD%93%E3%81%AE%E5%8A%9B%E5%AD%A6

Answer

>剛性度

この用語で検索してもほとんどヒットせず、専門的には使われず相応しくないです。

棒を両端で支え、中央に荷重を掛けての曲がりの程度をそれとするなら、焼入してもしなくても変らない。
しかし元へ戻る限界＝弾性限は焼入れによって大きくなるから、強くなったと考えてしまう。

焼入れによる剛性度への影響