このQ&Aは役に立ちましたか?
ステンレス製品の強度解析における降伏点の正しい計算方法は?
2023/10/19 08:22
- ステンレス(SUS430)を用いた製品の強度解析をする際、降伏点(耐力)の計算方法について疑問が生じています。
- JISによれば、ステンレス(SUS430)の降伏点は205MPaとされていますが、文献によっては305MPaとも言われています。
- お客様も自社の解析に305MPaを用いているため、どちらの計算方法が正しいのか判断に迷っています。
ステンレスの降伏点について
2014/09/30 08:14
ステンレス(SUS430)を用いた製品の強度解析をしています。
JISではステンレス(SUS430)の降伏点(耐力)は205MPaと書かれています。
が文献によってはSUS430の耐力(降伏点)305MPaとなっており、また
お客様も自分のところで解析に305MPaを用いています。
どちらで計算するのが正しいのでしょうか。
質問者が選んだベストアンサー
JIS G4304では、焼きなましを行ったSUS430の降伏点は205MPa以上と規定されています。
硬度によって引張強さは変わるため(当然、降伏点も変わる)、焼入焼戻しを行い、しかるべき硬度を持っているのであれば、硬度に応じた降伏点になります。
ただし、圧力容器等は法規で使用する値が規定されている場合があり、この限りではありません。
補足
2014/09/30 09:30
追加で質問です。
SUS430の耐力305MPaと謳っており、特に処理等に関する記載
がないのですが、なんらかの処理を施した素材と考えられますか。
このQ&Aは役に立ちましたか?
この質問は投稿から一年以上経過しています。
解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。
その他の回答 (2件中 1~2件目)
205は最低値です。
より高くなるのは冷間加工。板なら冷間圧延による加工硬化が生じた薄いもの。
http://www.jssa.gr.jp/contents/faq-article/q7/
表1 ステンレス鋼の主な材料特性
SUS430 耐力(降伏点)305
これが305の引用元と思われるが、形状等が不明でちょっと不親切。
http://www.jfe-steel.co.jp/products/stainless/physics.html
[代表例 板厚 : 0.8mm]SUS430 0.2%耐力 320
近い値を出すが形状を明記。
SPCCなどは JIS規格で質別を規定し、また板厚での区分もされ、値は本件程度の違いがあります。
SUSはそれが無いから、どうしても必要なら個別にデータを取得する、または安全側に振るなら最低値を採る。
お礼
2014/09/30 10:29
どうもありがとうございました。
大変参考になりました。
再検証してみます。お世話になりました。
お礼
2014/09/30 09:20
ありがとうございました。
参考になりました。