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ドリルの溝長がなぜ1.5Dなのか?
2023/10/19 05:42
- ドリルの溝長切り上がり部の長さがドリル径×1.5となっている理由について調べました。
- ドリルの溝長が1.5Dとなっている理由についての情報が工具メーカーのカタログに載っていました。
- なぜドリルの溝長切り上がり部の長さが1.5倍となるのかについて詳しく解説しています。
ドリルの溝長
2013/04/10 23:55
問題を抱えているという訳ではないのですが、素朴な疑問です。ドリルの溝長切り上がり部の長さはドリル径×1.5と工具メーカー2社のカタログ等に載っていました。何故1.5Dなのでしょうか?
http://www.osg.co.jp/products/technical/pdf/t-24_drill_1007_1007.pdf#search='%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%AB%E5%8A%A0%E5%B7%A5'
回答 (2件中 1~2件目)
超硬ドリル・ハイスドリル共、フルートは砥石(φ100以上)で加工するため
フルート切り上がり部に不完全溝が発生します。どこのメーカーもおおよそ
不完全溝部が1Dから1.2Dあるため、切りくずを安定して排出させるため1.5Dが必要との
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↑資料
図2-1 ドリル各部の名称
製造上、溝切上げ部は1.5Dていどは必要とするから。
ドリルのあの溝を作る方法は
(1)熱間鍛造でドリル断面(デンデン太鼓の模様)のような形状に伸したあとねじって
粗形状を作る(ツイストドリル)
(2)ボールエンドミルなどで切削、焼入後に研削仕上げ
いずれも工具Rが必要。(1)はRを無くできても、次のねじりがうまくいかないし、出来たとしても応力集中でその箇所が折れやすくなる。
JISでも溝切上げ部を決めてると思います。
資料
2.2.1 溝長
穴深さ(ブッシュワーク間隔、ブッシュ長を含む)+1.5 ×D(ドリルの直径)+再研代+貫通代
切粉の排出を考慮して、溝切上げより大きくしているかもしれません。
あくまで目安ていどで、死守すべき基準でないことは明白です。
シャンク部の掴み長さを減らし、溝より深い穴を明けようとすることもボール盤ならアリ。マシニングなら切粉を詰まらせないようプログラムの工夫が必要。
お礼
2013/04/11 21:01
ご回答ありがとうございました。製造上の理由(工具R)と切粉の排出考慮なのですね。工具Rの点、「確かにそうかも」と納得できました。