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主軸の二面拘束化について
2023/10/19 02:23
- 縦型マシニングセンタの主軸の二面拘束化を検討しています。
- 主軸端面にスペーサー(シム)を噛ませる方法について教えてください。
- 主軸はオークマのMB-56VAを使用しています。ツーリングは二面拘束用Bigプラスツールを使用します。
主軸の二面拘束化について
2012/02/09 01:22
現在当社で縦型マシニングセンタの主軸の二面拘束化を検討しております。
当方で少し調べたところ、Bigプラス仕様でなくても、主軸端面にスペーサー(シム)を噛ませて使用する方法がある様ですが、スペーサーをどのように貼り付けるか方法がわかる方、載っているサイトをご存知の方いましたら教えてください。
マシニングセンタはオークマのMB-56VAです。
ツーリングは二面拘束用Bigプラスツールを使用します。
現在、主軸端面とツールの隙間は0.31(シックネスが入る) - 0.32(シックネスが入らない)状態です。
この場合、隙間が空いては意味が無いので0.32のシムを噛ませた方が良いでしょうか?
以上、知識のある方、宜しくお願いします。
まずご回答くださいました皆様に御礼を申し上げます。
追記ですが、
過去の投稿で日研の3ロックのカタログに「主軸端面にシムを噛ませるやり方がある」との記載がありましたので、今回の当方の件に利用できるのではと思いました。(当方ではその方法が記載されている記事を見つける事はできませんでした)
http://en.nc-net.com/knowledge/morilog/detail/922/
ツーリングは既に全てビッグプラス仕様のツールになっています。
勿論主軸端面の精度が出ている前提の話ですが、シムを噛ませるといってもどの様な方法で貼り付けるのか知りたかったのです。
主軸側に貼ろうがツール側に貼ろうが同じ事だと思いますが、単純に主軸に貼り付けた方が一枚で済むかと思いました。
機械自体は15000rpm仕様です。
BT40、プルボルトは標準の仕様です。
回答 (2件中 1~2件目)
回答(1)さんが正鵠を射ています。
例えばBT50主軸-BT50ツールホルダの場合、主軸端とツールホルダ
フランジ間の隙間は3mm(であったと思う...うろ覚え)です。
この場合は、ツールホルダ毎に主軸端面との隙間を正確に計測して
回答(1)さんが挙げられた
http://www.manyo-tools.co.jp/Catalog/Vol6-68-70.pdf
のように研磨したスペーサをツールホルダのフランジにねじ止め
します。
このような特殊対応は、BIG+を推奨する大昭和精機さん以外の
ツーリングメーカであれば、大概は特殊で対応できるハズです。
ただし、回答(1)さんご指摘の通り、2面拘束は端面部の切りくず噛み
込みを防ぐことが不可欠であり、そのためにはすべてのツールホルダ
を2面拘束仕様にしなくてはいけないので、相応の費用が必要です。
さらに、主軸スピンドルが2面拘束を前提にしていない場合は、端面の
精度を保証していないので、ホルダだけの対応ではキチンと2面拘束で
きない恐れが高いです。
と、いうことで、どーしても2面拘束にしたいのでれば、BIG+主軸
スピンドルに交換してもらうことが最善と考えます。
(費用は相応に掛かりますが、不可能な工事ではないと判断します)
なお、主軸端とBIG+ツールとの隙間が0.3mm程度であれば、
http://www.nikken-kosakusho.co.jp/3lock.htm
で2面拘束できるかもしれません。
(回答(1)さんの、改造なしで使えるツールの同類です)
小生は保証はしませんが、メーカに問い合わせてみては如何でしょう。
>BBTツールのテーパーと端面距離精度は 約5μで管理される。
>言い換えればその程度は弾性変形しているとも言えます。
主軸を弾性変形させているので、個人的にはこのシステムを好きでは
ありません。普及していることも事実ですし、キチンと2面拘束した
時の威力は素晴らしいですが。
満足度評価3ですか...
まあ意図に即していない回答だから仕方ないか。
先ずは、主軸端にスモールを当てて、Z方向の振れを確認する。
2~3μm以下であれば、次へ進む。
0.32のシム(0.315は無いか...)を試しにホルダフランジ端面
に瞬間接着剤で仮に貼って、光明丹で主軸装着時のアタリをみる。
キチンと当たっていれば、シムを主軸に接着剤で貼る。
キー周りは凸になっているかもしれないので、そこの部分は避ける。
ただし上記方法は、機械メーカもツールホルダメーカも小生も絶対に
推奨しないし保証もしない(と思う)。
あくまでも自己責任で。
しつこいようですが、それでもトライするのですか?
気分を害されたら申し訳ないが、どーしても推奨できません。
識者の回答(1)さん如何ですか?
ご質問内の過去の投稿を拝見いたしました。
シム=BT主軸時のスペーサ(すなわち回答(1)さんが示された
マンヨーツール資料の最終頁のようなもの)のイメージを持ち
ます。
あと、ATCをしないで、1ショットのみ(例えば突き出しの
長いボーリングバー)でビビリを抑制するために、ホルダの
フランジと主軸端の隙間にスペーサやシムを挟むことはアリか
と思います。
ホルダは大昭和精機さんのBIG+タイプで揃えてしまっているの
ですか。
過去の投稿でも盛んに出てきている、日研工作所さんに相談して
みることは手遅れでしょうか。
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この質問は投稿から一年以上経過しています。
解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。
>当方で少し調べたところ、Bigプラス仕様でなくても、
主軸端面にスペーサー(シム)を噛ませて使用する方法がある様ですが
ネタ元は?
特殊ツールの改造で、ツール側にシムを噛ませての調整は知っているが
機械側の改造は??
http://www.manyo-tools.co.jp/Catalog/Vol6-68-70.pdf
※最後のページ
改造無しで使えるツール
http://www.showatool.com/jp/dfc/index.html
高速主軸でしょうか?
BT40仕様なら 10.000rpm以上ならBIGプラス
15.000rpm以上ならHSK がメーカーお勧め
※オークマに聞いてみて下さい。
多分、改造はやめてと言う。
遠心力やバランスの問題もある
http://mori.nc-net.or.jp/EokpControl?&tid=266278&event=QE0004
端面密着のメリットは
高速回転による主軸の広がりによる引き込み現象の緩和も大きい
デメリットは
端面のゴミが噛みやすく、それが振れに影響する
BBTツールのテーパーと端面距離精度は 約5μで管理される。
言い換えればその程度は弾性変形しているとも言えます。
少しでも機械の能力(精度・剛性)を向上したい気持ちはわかります。
>主軸端面にシムを噛ませるやり方がある
機械の調整などでシムを使う事はよくあります。
しかし、大抵は「挟み込んでネジ止め」です
実際に作業すれば実感できるが 精度の良い部品にシムを噛ませて
ネジで固定してもネジの締め加減だけで僅かに変位する
マンヨーさんの改造はネジ止め後に研削で精度を出します。
0.3のシムの固定方法は現場でやるなら接着位しか手はないのでは?
部品でならハードクロームの厚盛り後に研削
機械の主軸はテーパー大径部の肉厚が一番薄い
でも、一番荷重の掛かる部分でもあります。
テーパーで押し広げられて高速回転の遠心力でも広げられる
当然、弾性変形していると考えるべきでしょう。
繰返し荷重が断続的にかかれば接着も心許無いし
精度の面でも不安が残ります。
余談ではあるが
主軸端面に付いているベアリング押さえのカバーの取り付けに
一箇所 薄いシムを噛ますだけで主軸の真直は変わります