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車体下周りの部品のメッキについての質問
2023/10/18 23:39
- SCM435にHRC40位の焼入れ・焼き戻しした物に、クロメート・ユニクロ・クロームのメッキは可能か?
- フラッシュメッキと通常のクロメートやユニクロメッキを比べると、剥げやすいのか?錆びが進行しやすいのか?
- 車体下周りの部品のメッキにおいて、クロメートやユニクロメッキとフラッシュメッキの違いや、錆びの進行について知りたい。
フラッシュメッキとクロメート
2012/06/25 02:09
よろしくお願いします。
加工屋さんに、車の部品で、車体下周りの部品を作ってもらっています。
メッキについては、あまり詳しくないようですのでこちらで質問させて下さい。
SCM435にHRC40位の焼入れ・焼き戻しした物が製品で、
現在、クロメート・ユニクロ・クロームのいずれかで考えていますが、
HRC40に熱処理した物に、上記のメッキは問題なく可能でしょうか?
クロームに付いては、クリアランスの問題で、
フラッシュメッキとなるのですが、
普通に処理されたクロメートやユニクロと、比べて
フラッシュメッキは剥げ易いですか?
また、錆びの進行は、比べた場合どうなのでしょうか?
質問者が選んだベストアンサー
簡潔に書きます。
めっき可能か→クロメート、ユニクロ、クロム、すべてめっき可能
クロムめっきのフラッシュ→剥げはしないが錆び易い、またクロムめっきは特に錆び易い
質問には無いですが、
無電解ニッケル(カニゼン)→メーカーや文献には耐食性は良いと書かれているが、5μm程度では、結構すぐ錆びる。耐食性を確保したいのであれば15μm以上必要。
クロメート・ユニクロ→最も耐食性が高い部類だが、ユニクロはあまり言うほど高くは無く外観重視である。黄色・黒色クロメートが無難(現在は3価クロメートもあり)
ベーキング→普通は引っ張り強さで判別するが、硬さでいうとHRC45以上からベーキングを行ったほうが無難。HRC40だと問題ないと思われるが、不安であればやったほうが良い。ベーキング処理はめっき業者にはっきり言わないと、ほとんどの品物はやらないので注意。
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その他の回答 (7件中 1~5件目)
他の方の回答にケチをつけるつもりは無いが、
> 溶融亜鉛めっき高力ボルトが・・・水素脆性を克服
溶融亜鉛メッキは、電気メッキではないので、
水素脆性の問題とは無関係だと思うのだが、・・・。何だかなぁ。
ついでに言うなら、
「ユニクロ」の語も、ユニクローム社のメッキ液を使わないなら、
使うべきではないですね。(日本での使用実績も既に無い。)
焼入れ・焼戻しを行ったSCM435なら、
個人的にはカニゼンだろうな、と思います。
有色クロメート処理が、防錆上も強度上も良いのでは?
>> 溶融亜鉛メッキは、電気メッキではないので、
>> 水素脆性の問題とは無関係だと思うのだが、
>前処理で酸洗いすれば関係あるのでは?
溶融亜鉛メッキの場合、
前処理での酸洗い後は、一般的に、
水洗 → フラックス処理 → 乾燥 → 浸漬 なので、
ベーキングも行わないし、
そもそも電気メッキと違って、
酸洗いでスケールが脱落する訳だから、
水素が素地中に侵入する量は、極めて少ない。
普通は、ベーキング行程が無い。
#若い技術者だと思うが、もう少し勉強しようよ。
補足
>どうしてもメッキする場合は、書かれていましたが、焼入れ高度をHRC3~5下げると
硬くする = 強くする
をやると、水素脆性の感受性が高くなる、と言います。最初は強度があるが、そのうち突然バキッが起きやすい。非常に怖い。
逆に <焼入れ硬度をHRC3~5下げる> をやると弱くなるが、それなりの使い方をすれば長期的に安全性が得られる。
脆性とはモロイ、ねばり腰がないとの意味です。
ボルト屋さんはJISでハッキリ決まってるから絶対知っているが、一般機械部品の加工屋さんでは詳しくない処もあるかも。
要はその部品の用途次第。
焼入を施す目的が摩耗を防ぐだけなら不具合は現れずに済むが、負荷に耐えてねばり腰を発揮しなければならない部品ではダメ。ボルトはそのように使われる。
>SCM435にHRC40
これはねばり腰が必要な部品と見るのが常識です。
ぬっき屋さんがベーキングのオーブンを持ってないのは論外。
>亜鉛メッキ + クロムメッキ
ではないですよね?
遅れ破壊は使用するうえでのことで、持つと思っていたのが暫くして壊れる。
試験では壊すので伸びの違いで判ります。なので時間は不問。
または衝撃試験。試料を取れるかの問題もあるが、可能なら後学のため実施されるのも一興。
>ベーキング無しで水素脆性の問題があっても、時間経過後でも
必要な強度が残っていれば問題ないですよね?
設計が安全率をどうしたかと、部品の重要性によります。
数年前の遊園地事故のような時は、直近質問
No.40092 焼き戻しについて
の不具合またはこれ。どちら?と浮かぶが、点検交換を怠った整備不良。
訂正します。
遅れ破壊の試験は簡単ではないです。
引張り試験でも時間を掛けてゆっくりした試験にしなければならない。
http://www.scas.co.jp/analysis/pdf/tn350.pdf
試験のための試験なので図2のように伸びの違いがハッキリしてるが、実物ではこうならない。
衝撃試験でも難しい。
一番実際に近いのは、何回も引張りやヒネリを繰返す『疲れ試験』だが、時間が掛かる。
このように後追いが難しいことを認識するから、メッキ後のベーキング工程管理がうるさく言われるわけです。
お礼
2012/06/29 11:18
再度、ありがとう御座います。
>亜鉛メッキ + クロムメッキ
ではないですよね?
クロムだけと思います。
>これはねばり腰が必要な部品と見るのが常識です。
ねばりが必要です。
ベーキング無しで水素脆性の問題があっても、時間経過後でも
必要な強度が残っていれば問題ないですよね?
最近、製品にクロムでフラッシュメッキしてみたサンプルが
4個あるのですが、1個はメッキ無しの物と一緒に
近々強度試験に出そうと思います。
遅れ破壊と言う事ですので、何回かに分けて試験した方が
良いと思うのですが、どの位の間隔を空けて試験に出すのが
良いでしょうか?
ちなみに、サイズは15φのシャフトで、
10年持てば良いと思っています。
再出です。
> 加工屋さんが、メッキ屋さんに聞いたら、
> 強度が落ちる事は無い、問題ないと言われたそうです…
伝聞のような記述が心配です。
メッキ時のメッキ脆性(水素脆性)をどのように具体的に対応しているかを確認することが、
大切です。
信頼のおけるメッキ屋さんに とは、そういうことです。
貴殿から、確りと確認してください。(防錆のことも含めまして、)
お礼
2012/06/27 14:55
最初は、水素脆性の問題があると知らず、
質問程度の事が知りたかったので、ここで質問しましたが、
水素脆性の問題が浮上…
直接、メッキ屋さんに聞けば、一番確実な回答と対策方法も
話が聞けますが、その立場にないので、こちらは加工屋さんに
水素脆性の事を話しました。
加工屋さんから聞いてもらったら、「問題無い・ベーキング炉を持っていない」
と言われたら、これから直接聞いても意味が無いでしょう。
対策方法を知っていてもベーキング炉が無いのでは、どうしようも無いと
思うのですが…
ですので、今回の物をメッキするには、別のメッキ屋を
自分の方で探すしかないと思っています。
従来の設計的な考えでは確かに前回答者らの言う通りなのであった。しかし
今あるメーカーサイトを見て私も驚いた。降伏点で1,080 N/mm2以上つまり、
JIS強度区分で言えば12.10程度の溶融亜鉛めっき高力ボルトがあるのでは!?
っということは、何らかの手法で水素脆性を克服したのだろうが大したものだ
お礼
2012/06/26 23:06
色々調べていたら、水素が金属を強くするといった、
内容がありました。
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2010/pr20100701/pr20100701.html
メッキ脆性(ぜいせい)を確認し、信頼のおけるメッキ屋さんに、メッキ脆性や防錆等を
確認し、メッキの仕様を決めてください。
お礼
2012/06/26 23:14
お礼が遅くなりました。
加工屋さんが、メッキ屋さんに聞いたら、
強度が落ちる事は無い、問題ないと言われたそうです…
補足
2012/06/29 11:35
アドバイスありがとう御座います。
>溶融亜鉛メッキは、電気メッキではないので、
水素脆性の問題とは無関係だと思うのだが、
前処理で酸洗いすれば関係あるのでは?
>個人的にはカニゼンだろうな、と思います。
自分的には、クロメートより、クロムのような光り方の方が
良いので、それを考えると、カニゼンと言う物は良いですね。
水素脆性率もクロムの半分以下のようですし。