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切削油についての質問
2023/10/18 06:45
- 切削油は被削材や工具、切削条件によって使い分けられるが、どのような基準で分けられるのか疑問がある。
- 水溶性の切削油は冷却に主に使用され、不水溶性(油性)は潤滑に主に使用されると考えられているが、切削条件との関連性が不明瞭である。
- 現在は主に水溶性の切削油を使用しているが、被削材や工具、切削条件との関連性を理解するため、水溶性と不水溶性の使い分け基準を教えてほしい。また、水溶性の濃度がどのように影響するのかも知りたい。
切削油(水溶性,不水溶性)について
2010/04/17 21:40
お世話様です.
切削油に関して質問したいと思います.切削油は被削材や工具等,切削条件によって使い分けられると思いますが,どのような基準で分けられるのですか.
水溶性は主に冷却,不水溶性(油性)は主に潤滑と認識しています.しかし切削条件とリンクさせることができていません.
現在,基本的に水溶性のものを使用しているのですが,被削材や工具,切削条件と絡めて理解したいので,水溶性・不水溶性を使い分ける基準を教えてください.
また水溶性に関してだと思うのですが,濃度はどう影響しますか?
よろしくお願いします.
質問者が選んだベストアンサー
昔ながらのギア変速付きBT50主軸マシニングセンタで、鋼、ステ
ンレス、チタンなどをハイス工具でゴリゴリ加工するのであれば
不水溶性、それ以外は水溶性(またはドライ)との認識です。
<不水溶性>
潤滑性に優れているが、高温で油煙発生や発火の恐れが有るので、
切削温度の低い加工で用いる。
比較的切削速度の遅い、ハイスやノンコート超硬のソリッド工具
(エンドミル、ドリル、サイドカッタ、タップ)による、炭素鋼、
ステンレス、チタン合金などの加工に適している。
<水溶性>
冷却性が高くベタつかないソリューブルタイプが流行っているが、
潤滑性が低いので工具寿命の観点ではエマルションタイプの方が
優れている。
シリコンの含有量の高いアルミ鋳物・ダイキャスト、ステンレス、
チタン、超耐熱合金などの難削材の場合、潤滑性も重要となる。
また、ワークと工具刃先が常時接しているドリル加工においては、
エマルションで10倍ぐらいの濃度にすると効果が高い。
余談1
潤滑効果があると言われている塩素や硫黄の成分を、環境問題に
よる理由で除去したクーラントを用いると、刃物の寿命が低下す
ることがある。
余談2
耐熱性の高いコーテッド超硬合金のミーリング工具(カッター、
エンドミル)で鉄系材料(炭素鋼、高硬度鋼、鋳鉄)を加工する
場合は、ドライ(またはエアブロー、MQL)の方が寿命が長い
と思われる。
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お礼
2010/06/09 23:19
回答ありがとうございました.
今後も勉強をしていきたいと思います.