このQ&Aは役に立ちましたか?
金属の熱膨張率と熱変形についての質問
2023/10/17 21:38
- 鉄とSUSの熱膨張率は同じ位だと思いますが、鉄の方が変形しやすい印象があります。
- 300°では変形しない鉄の種類はあるのでしょうか?鋳鉄以外でお願いします。
- SUSの方が熱変形には適しているのでしょうか?
金属の熱膨張率と熱変形はイコール何でしょうか?
2009/01/26 15:26
素人な質問ですみません
鉄とSUSは熱膨張率は同じ位だと思うのですが
鉄の方が変形し易い印象があります。
鉄の種類にも300°では変形しない種類はありますか?
鋳鉄以外でお願いします。
それとも、SUSの方が良いのでしょうか?
ご教授宜しくお願い致します。
回答 (4件中 1~4件目)
熱膨張率での変形は、例えばコピーを取る時に、拡大や縮小をさせる
数学で云う形状の相似の様な変形です。
また、外力による変形は、許容応力や降伏点(耐力)で表されます。
詳細は以下のURLで確認願います。
http://www.nmri.go.jp/eng/khirata/design/ch02/ch02_01.html
その他にも、最下段のNEXT等を操作しますと、たの項目も確認できます。
このQ&Aは役に立ちましたか?
この質問は投稿から一年以上経過しています。
解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。
鉄とSUSは熱膨張率はほぼ同じ,熱伝導率は約2/3です。そのためSUSの
方が熱が伝わりにくく,鉄の方が早く熱変形が現れやすいので,鉄の方が変
形し易い印象があるのだと思います。融点はSUS系のほうがやや高く,耐
熱性が高いと言えます。下記サイトの「データベース」「金属の物理特性」
を選択してごらん下さい。
まずSUSにも色々種類があって、SUS3系のほとんどはオーステナイト
系で線膨張係数がSS等の一般鋼材より大きいです。(1.3倍くらい)
ですので、熱による伸びに関してはSUSの方が大きいです。
融点も80℃くらいSUSが低いです。
熱変形は通常溶接を行ったりするとSUSの方がひずみが大きくでたりし
ます。
熱に強いイメージは耐食性に多分に影響されているところがあります。
熱劣化は一般鋼材の方が酸化の進みが早いので、高温部材ではSUSを
使用しているところが多いです。(SUSが熱による腐食劣化が少ない
所によります)
熱により変形しやすいしにくいについては、熱伝導率と放熱の関係や形
状(厚さの厚い薄いが極端な部分があるなど)によってかなり左右され
ます、ご質問の内容だと用途とシチュエーションが分からないので正確
なところを回答しにくいです。変形しないことは物理の法則上ははあり
えないので、変形を吸収できるように形状、もしくは固定方法を変える
方が建設的かと思います。
価格度外視であれば、キュリー点が300℃以上で低膨張性質が維持で
きているスーパーインバー材、コバールから適当なものを選択するなど
ありますが、加工が大変なのでお勧めしにくいです。
使用目的によって変わります。熱伝導率は鉄の方が上ですし、逆に耐熱性は
ステンレスの方が上となります。