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キリと書かれた場合の寸法公差
2023/10/17 20:41
- 図面上3キリなどのように書かれている場合、JISの普通寸法公差の中級で加工いたしておりましたが、それは間違いであるとの指摘を受けました。
- ドリル加工によるきり穴一般寸法許容差及び表面粗さの表をいただいたのですが、鋼、鋳鉄、アルミニウム合金類が並級H14、精級H12となっており、銅、黄銅類は下が-0.05上が+0.10となっておりました。
- 客先によると、この寸法公差は単に社内基準ではなくJISなどの規格からのものです。どこにこの規格があるのかご存知の方ご教示願います。
キリと書かれた場合の寸法公差
2009/02/11 02:29
図面上3キリなどのように書かれている場合、JISの普通寸法公差の中級で小生は加工いたしておりましたが〔+-公差〕、客先よりそれは間違いであるとの指摘を受けました。
そしてドリル加工によるきり穴一般寸法許容差及び表面粗さの表をいただいたのですが、それによると鋼、鋳鉄、アルミニウム合金類が並級H14、精級H12とありました。この場合下が0で上が+0.25。また銅、黄銅類は下が-0.05上が+0.10となっておりました。
3リーマと書かれた場合、下側公差は0なのはわかりますが。
客先によると決して単に社内基準というわけでなくJISなどの規格からのものですとの事。どこにこの規格があるのかご存知の方ご教示願います。
回答 (8件中 1~5件目)
「キリ」や「リーマ」表記ができたいきさつから考えると、
精度そのものを要求するものではないということを念頭に
置かなければいけません。
普通公差もそうですが、本来工場でできるであろう
プラスの工賃がかからない精度の表記が
「キリ」や「リーマ」なのです。
いってみれば許せる精度の平均値ですね。
表記法で「キリ」や「リーマ」といった表記をした場合、
表面性状の追記は必要ありません。
但し、直径表記で寸法を描いた穴に
表面性状 Ra25はキリ相当、
Ra1.6はリーマ相当と考えていいでしょう。
また、リーマ工具の場合、上の許容差及び下の許容差が
必ずしも0になるとは限りません。
穴形状をHで作成する場合のみです。
話を戻しますが、「キリ」標記の場合は精度を気にしません。
図面に描いてある普通寸法公差(JIS B 0405-○)を参考にすることを
お勧めします。○は、等級です。
ちなみに質問者が挙げた会社から提示された規格はありません。
それでも…な場合は、他国やISO規格かもしれません。
ANSI、BSなどを調べるとよいでしょう。
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削り加工の許容差で、1stと2ndで異なりますが、原則はその範囲です。
しかし、キリ加工で寸法指示のドリルで加工すると、そんなに大きく
なく、ドリル径0~+0.1程度におさまります。
因って、削り加工許容差まで許させるので、指示のドリル径を持って
いない場合、0.1~0.3mm程度大きいドリルや小さいドリルで加工も可です。
削り加工の許容差で、1stと2ndでチョイスが異なりますけど。
素人ですが、ご参考までに
良く、穴加工を指定するときに
「相手先の精度や、何に使われるのか?」を良く聞かれます
3キリと指定する場合は精度を要求しません
その穴で何をどの様にどの頻度で使うかで
出し入れする穴なのかセットしたら抜けない穴なのかで
H7に成ったりg6になったりします
指定単位が変われば加工金額も一桁違ったりします。
3キリは精度なしで捕らえております。
日本規格協会(JSA)のウェブサイトで色々と探してみましたが、
やはり、その様な規格は見当たりませんでした.
そもそも、ドリルの穴に表面粗さなんて規定できる訳もなく、
また、ドリルの穴は円筒度や真円度が悪く、
評価方法により数字が大きく変わってしまいがちですので、
何か別の規格と混同されているのかも知れません.
キャリパを使えばドリルの呼び寸よりも
大きめに評価される事もあるでしょうし、
三点マイクロを使えば
ドリルの呼び寸よりは幾分か小さく評価されるかも知れません.
ピンゲージなんぞで評価した日には、
0.1やそこらは小さい事にもなってしまうでしょう.
仮に、図面寸法+0.2のドリルであけても
図面寸法ちょうどのピンゲージが通る保証はありません.
穴に関わる一般公差の規格を下記します。
JISB0401-2 寸法公差及びはめあいの方式―第2部:穴及び軸の公差等級並
びに寸法許容差の表
JISB0405 普通公差-第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法
に対する公差
JISB0419 普通公差-第2部:個々に公差の指示がない形体に対する幾何公差
やはりキリ穴についての公差は明確に規定されていないように思います。
予め設計者または発注者と製作者との協議により,寸法公差の内容について
は規定しておくのが望ましいと思います。