sus材のダイカスト製法について教えてください！

ダイカストは金型がつかわれるため、溶融点の高い合金は耐熱鋼の反復使用による熱衝撃によって破損するので、低融点金属のみ対象。
型をモリブデン合金で作ったとしても、溶けたＳＵＳを流すモリブデン合金のダイカストマシンがありません。

ＭＩＭで検討するなら、大きさ（通常100×100×ｔ20）と変形（焼結時の自重ダレ）があるので、メーカーに形状検討をしてもらうといいでしょう。
ＭＩＭの寿命は金属により違います。樹脂型とほぼ同じ材質を使うので金属粉末による磨耗で寸法が出なくなります。メーカーで違いますが１万～3万ショットくらいは保証していると思います。

ダイカストの技術資料ＨＰつけときます。

ＳＵＳのダイキャストは聞いたことありませんが、メタルインジェクションはいかがですか、下記Ｗｅｂ参照ください。、またロストワックスでもかなりの精度が出るようになって来てますよ。検討してみたらいかがですか。

ダイカストではないのですが、Metal Injection Moulding(略称MIM)という工法で検討されてはいかがでしょうか。
MIMとはSUS系や鉄系の金属粉末を樹脂と一緒に成形機で成形し、成形された成形品を焼結炉で焼結して樹脂を飛ばしてしまうという工法です。小物部品には適していると思います。

ダイカスト工法で作成している材料として、アルミニウム、亜鉛、マグネシウムが一般的です。
稀に銅合金のダイカストもありますが、量産としては作成している事を聞いた事はありません。
SUSでのダイカストが可能と言う事は、ダイカスト業界に10年以上いますが、聞いた事もありません。(私が不勉強なだけかもしれませんが)
前述した銅合金も、融点が高すぎて金型の寿命が極端に短い為です。
通常のアルミダイカストであれば、金型寿命は10万ショット程度は可能ですが、銅合金の場合には1000ショット程度になってしまいます。

私の知る限りではSUSでの量産ダイカストは、現時点では不可能であると思います。