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ミューティング回路をトランジスタで実現する方法
2023/10/17 15:29
- ミューティング回路をトランジスタで実現する方法について解説します。
- ミュート回路を使用してミューティングを制御する際に、マイコンで直接制御することはできないため、ベースにデジトラを挟んで駆動する必要があります。
- 2SD2144を直接3.3VのIOで駆動することはできるのか、また、より効果的なミューティング回路の設計についてもお知らせください。
ミューティング回路 トランジスタでの実現
2009/06/10 11:24
下記資料の最後に載っているミュート回路につきまして、
http://www.cqpub.co.jp/toragi/trbn/trsample/2003/tr0301/0301sp6.pdf
ミュートトランジスタ(2SD2144)のベースをデジトラを挟んで
マイコンで駆動していますが、直接マイコンで制御できないので
しょうか?
実際にはこの回路を参照して3.3Vで駆動できるミュート回路を設計
したいのですが、2SD2144を直接3.3VのIOで駆動できますでしょうか。
もしオススメのミューティング回路がありましたらご教示いただけますと
助かります。
宜しくお願い致します。
回答 (1件中 1~1件目)
PNPのトランジスタを介して駆動しているのは、2SD2144のベースをマイナス
まで振幅させるためです。トラ技の回路ではミュート時にはベースに5mA弱
の電流を流し、ミュートしないとき(通常の音を出す時)はベースを-10V
にドライブしています。
音声信号の振幅にもよりますが、信号の最も電圧の低い瞬間よりさらに
低い電圧まで下げておく必要があります。例えば、信号の最負電圧が-2V
だとすると、ベースは同じくらい(-2V以下)にしないと2SD2144をOFFに
できなくなってしまいます。
ベース電流を流すだけならCPUから直に駆動できますが、マイナスまで振る
ためにはどうしても一度PNPを通してマイナス電源と用意して駆動する
必要があります。
マイナス電源を使わずに構成する方法もありますが、かえって部品点数が
増えたりします。マイナス電源がどうしても用意できない場合は、その
回路を使うことになります。
構成は原理的には簡単で、要はGNDを0Vではなく少し浮かせる(例えば
+1.5V)にすることで、2SD2144にとって相対的にマイナスのドライブを
したことにさせる訳です。
ベース電流を流しにくくなるのでベースの抵抗を相当下げなくてはなり
ません。また、その+1.5Vがオーディオの目でみてノイズのない電圧で
なくてはなりません。その意味ではCPUの電源もノイズに気をつける必要
があります。
エミッタとコレクタは普通はエミッタをGNDにしてコレクタを出力として
使うものですが、エミッタとコレクタを逆に使うとON電圧が非常に低く
なります。(電流が少ないとき) なので、この回路ではエミッタと
コレクタを区別しなくても構いません。エミッタとコレクタの間の電圧が
プラスでもマイナスでもスイッチとして動作する回路です。
ただし、普通のスイッチングや増幅用のトランジスタはエミッタと
コレクタは特性を変えて作っていますので、逆接続はどのトランジスタでも
できるものではありません。特別逆接続時の電流増幅率が大きくなる
ような設計のトランジスタでのみ可能です。
ミュートするときと戻すときに大きなクリック音がしても良い場合は
信号の直流電位を無視しても動作はします。要は音が出たり消えたりする
だけなら、直流電位は何であってもトランジスタでショートすれば良い
ということです。
余計なクリック音を出したくなければ、ミュート中とノーマル時の信号
の直流電位が変わらないように設計しなくてはなりません。そのために
直流電位を0Vとしてプラスマイナスどちらでも動作するトランジスタを
使った回路としてるのです。
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お礼
2009/06/12 09:45
ご回答ありがおとうございます。
お礼が遅くなりまして申し訳有りません。
マイナス電源が必要とのことですが、それはミュート対象信号にエミッタを
接続した場合のみでしょうか?
コレクタを接続してある別の参考回路をみたところ、3.3VのマイコンIOで
ベース抵抗を挟んだだけで制御しているのがあったものですから。。
トランジスタについてど素人な為、的外れな事をお聞きしているかもしれま
せんが宜しくお願い致します。