レストランの前に置いているサンプルの素材とは？

食品サンプルの作り方（ニーズも含めて）にも色々あります。
◆ 専門家が比較的多く製作する
◆ 専門家が一つ一つリアルに製作する
◆ 一般の人が趣味で製作するキットで製作する
等々。
以下のURLでも確認して下さい。

先週の水曜日(7/29日)20時位だったと思いますがﾃﾚﾋﾞ『板東ﾘｻｰﾁ(元中日ﾄﾞﾗｺﾞﾝｽﾞのﾋﾟｯﾁｬｰ)』という番組の中で、岐阜県郡上市八幡町にある食品ｻﾝﾌﾟﾙ専門の工房を紹介してました。
ここならば一般の人でも見学が出来ますし、色々教えてしれると思いますよ。

Ｑ．食品サンプルってどんな材料で造ってるの？

Ａ．主に「軟質塩化ビニール」（ＰＶＣ　秋葉原などのフィギュアの世界では
　　通称ソフビと呼ばれている）が使われています。
　　食品サンプルでの材料としてなぜ軟質塩化ビニールが唯一無比の素材
　　であるかというとまず塩ビレジン（白色粉体）と混練される
　　可塑剤（ＤＯＰ　ジ・オクチルフタレート　無色透明なオイル状の液体）
　　の増減によりゼリー並の柔らかさから骨のような硬い物まで硬度の調節が
　　容易であるため質感が表現しやすくまた本体への着色も
　　油性顔料（油絵具など）との相溶性、安定性が良いため比較的低レベルの
　　環境で作業できる点、シリコン型などに流し込み常圧かつ
　　比較的低温（１６０℃～１８０℃）での加熱で成形可能な点、
　　添加物により物性を様々に変化させられる点など軟質塩化ビニール
　　にしかない特性が数多くあります。
　　この素材ひとつで全ての食品サンプルが造れると言っても過言では
　　ないはずです。

さて、食品サンプルといえば「ロウ」（パラフィンワックス）で出来ていると
思われている方も多いと思います。
事実弊社店舗にご来店されるお客様も口々に
「サンプルはロウで造ってるんだよ」とお連れの方に説明されているのを
よく耳にします。
これはテレビ番組などで天ぷら、レタス、キャベツなどをお湯を張った水槽に
ロウを流し込みアッという間に造ってしまうサンプル屋さんの印象が強いから
でしょう。（実は子供でも出来る簡単な事なんですが。）
実際のところは３０年以上前から食品サンプルは軟質塩化ビニールで
製作されています。他のメーカーさんも同様だと思います。
材料としては他に「シリコン」「エポキシ樹脂」「ウレタンゴム」なども
素材の特性を生かして使われています。

あれってロウ細工だと思いましたが.

機械工作業界でいうところの「ワックス」って事になるかな?