このQ&Aは役に立ちましたか?
正面フライスの切削条件とは?
2023/10/16 18:42
- 正面フライスの切削条件について説明します。
- 六面体加工において、正面フライスを使用する際の切削条件について検討しています。
- また、丸材を角材に近づけてから加工する方法についてもご教授いただきたいです。
正面フライスの切削条件
2009/10/26 05:45
丸材からの六面体加工をしています.そのとき正面フライスを使うのですが,送り速度がいまいちわかりません.正面フライスの切削条件ですが,
D80
送り0.2mm/rev
切削速度150m/mim
5枚刃
で加工しています.S45Cです.
回転数=80*150/320=600rpm
で,送り速度は600*0.2*5=600mm/min
となるかと思うのですが,これでいいんでしょうか.速い気がします.そして切削後は荒いなんてもんじゃないです.
なので削るときは送りを100mm/minまで落として加工してます.
仕上げでは0.2~0.05mmの切込で切削しましたが(600送りと比べると明らかになめらかではありますが)見た感じワークの表面が曇っていてきれいになりません.
いろいろ調べたところ,削りながら送りを探る,みたいなのですがベテランの方どうかご教授願います.それと,六面体加工のとき,丸材をノコ盤などで角材に近づけてからでも加工できますか?
質問者が選んだベストアンサー
切削条件は、
・ワーク材質
・正面フライスの種類(コーナ角,ポジ/ネガ)
・インサート(チップ)材質(超硬,コーテッド超硬,サーメット)
・インサートブレーカ(軽切削用,中切削用,重切削用)
・ワークのクランプ剛性
・機械主軸サイズ(BT40/50,HSK-A63...)
・機械主軸仕様(最高回転速度,モータ出力)
などによって、都度調整が必要です。
もし、コーテッド超硬のインサートを使用しているのであれば、切削速度
が遅いような感があります。
~200m/min(800min-1)ぐらいまでUPさせると切削抵抗が下がり、多少
なりとも切削面の状況が改善するかもしれません。
送り0.2mm/toothは、ちょうど良いと考えます。
また、ワークのクランプ剛性が不安定(とうぜん最初はそうでしょう)、
機械主軸がBT40で剛性がやや低い、などの場合は、切込みを減らして送り
をUPさせる(最大で0.3mm/toothぐらいまで)ことも一案です。
仕上げ加工は、
・切削速度:200-250m/min
・切り込み:0.2mm
・送り:0.1mm/tooth
ぐらいが目安でしょう。
曇りの原因としては、
・インサートが摩耗している
・カッターの正面刃振れが大きい
・主軸テーパとツールホルダの当りが悪い
などが考えられます。
BT40やHSK-A63主軸の場合、フェースミルアーバの突き出し長さにも
影響を受けます。
差支えがなければ、できるだけ突き出しの短いタイプを使用することを
強くお奨めいたします。
このQ&Aは役に立ちましたか?
この質問は投稿から一年以上経過しています。
解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。
その他の回答 (5件中 1~5件目)
ご使用のメーカーへ確認してみるのが、一番良いのではないでしょうか。
最適な条件を教えてくれるのではないでしょうか。
ちなみに、荒加工で
私も、切削速度200-250、送りは0.10-0.25の調整で良いのではないかと思います。刃振れ精度は重要なので測定して確認してみて下さい。
また、ワイパーチップが使用できるようなら、試しにワイパーチップを使用してみることも一考です。
お礼
2009/10/28 23:53
使っていた工具のカタログから推奨切削条件を引張り出してきました.たしかにだいぶ仕上がりがきれいになりました(以前使っていた工具に問題があったんですけど).
回答ありがとうございました.
http://www.mitsubishicarbide.net/mmc/jp/product/technical_information/information/f_shiagemen.html
参考に
複数刃の場合各刃の高さが違うので
リンク先の仕上げ面粗さの向上
の図のようになります
送りを抑えるとその間が詰まるので面粗度は向上します
技としては、刃を一本しか付けないという技もあります
>>それと,六面体加工のとき,丸材をノコ盤などで角材に近づけてからでも加工できますか?
のこ盤で切らなくても焼き方によっては削れますよ
お礼
2009/10/28 23:46
<刃を一本しか付けないという技もあります
すごいの一言です.
私は加工に足を踏み入れたばかり,というかまだ踏み入れてすらいない者ですがいやすごいです.正面フライスはチップをつけてこそのフライスだろってのが私の考えで(?),1枚しかつけないなんて発想はなかったですね.
後,角材にはせず,丸棒のまま加工しました.
回答ありがとうございました.
直接の回答にはなりませんが、、
送り0.2mm/rev → 1回転あたりの工具本体(刃数関係なし)の送り量となるので送り速度Fは600*0.2=120mm/minとなります。
送り0.2mm/tooth → 1回転での1刃あたりの送り量となるので、前者、送り0.2mm/revに刃数をかけた値。600*0.2*5=600mm/minとなる。
おそらく初期に設定された切削条件は後者の送り(mm/tooth)なのではないでしょうか?カタログ、メーカーにより表記の仕方が違いますのでご確認されてみてはいかがでしょうか?
お礼
2009/10/28 23:36
そうなんですか!あるカタログに[mm/rev]という単位が乗っていたのがなぜか印象的で,送りは[mm/rev]と認識していました.
正面フライスの切削条件表を確認しましたが,[mm/tooth]となっていました.
とても興味深いことを教えてくれてありがとうございました.
過去の投稿の例を貼っておきますので、参考になさってください。
粗加工の場合、0.2mm/toothの送りは、速すぎではなさそうですね。
過去の投稿の例 追加しておきます。
http://mori.nc-net.or.jp/EokpControl?&tid=201425&event=QE0004
お礼
2009/10/28 23:18
回答ありがとうございました.
何とか解決したようです.
お礼
2009/10/28 23:29
チップがFC用でしかも15度に対して45度のものを使っていたようで,それを超硬の切削条件で加工したので曇ってしまったようです.
改めて工具を付け替え送りを計算したら260mm/minでした.
回答ありがとうございました.