本文へ移動
サポートシェアリングソリューション
OKWAVE Plus

このQ&Aは役に立ちましたか?

1人が「役に立った」と評価
締切済み

家庭の電力の計測

2009/11/29 13:22

家庭の消費電力を、ブレーカのところで簡易に計測できないかと考えています。1つの案として、ブレーカのところの線をフェライトコア等でクランプし、フェライトコアに2次巻き線を巻くことでカレントトランスとして、電流を計測してはどうかと考えているのですが、このような器具を作った場合、据え付けには電気工事士の資格が必要なものでしょうか?
EMC対策用のフェライトコアのように、2つに分割してパチっとはめるものを使えば、配線自体を外す必要はなくなるので大丈夫のような気もします。
(もちろん、コアの追加による損失と発熱については検討した方がいいと思いますが)。

すみません。質問の意図は、「法的にどうでしょうか」という意味です。

回答 (1件中 1~1件目)

2009/11/29 14:36
回答No.1

電線の接続を外さないで、電流クランプを電線に装着するだけで測定を
行うことは無資格でおこなっても問題ないです。

とはいうものの、分電盤(ブレーカーなどが収容されている箱)には、
充電部が露出したところもありますから、十分な注意を払って測定する
ことが必要でしょう。

EMC対策用のフェライトコアを使うことをお考えのようですが、カレント
トランスの鉄心材としては不適当と思います。商用周波数(50Hz)領域で
透磁率が高い材質(パーマロイ等)が適当です。

透磁率が低い鉄心材を使ったり、コアギャップが十分に密着しないような
状態では、トランスの巻数比と電流比が単純な理論通りにはなりません。

それなりの精度を持った計測用のカレントトランスを自作なさりたいなら
ば、電気材料、電磁気・電気回路理論についてある程度の知識が必要です。

単に電流が多いか少ないかが判ればいいといったインジケータ程度の目的
ならば、あり合わせの材料で作るのもいいと思います。

クランプメータが安価に手に入りますので、自作よりもクランプメータの
購入を検討することをお勧めします。

補足ですが、電圧と電流を個別に測定できても、電力を計算することはで
きませんのでご注意下さい。きちんと電力を測定するには、電圧の瞬時値
と電流の瞬時値を掛け算したうえで時間的に平均化処理する”電力計”と
呼ばれる測定器が必要です。
1番目の参考URLで紹介したものは、電圧、電流を独立して測ることは
できますが、正しい電力を測ることはできません。
2番目の参考URLのものは電力を測ることができます。

◆「無理ですね」と言われると、「いやそうではない」と切り返したく
なります。貴殿の発想は、技術的にみて不可能なものではありません。
アマチュアが自分の家の電力を試しに測ってみる程度なのか、商品として
売り出そうとお考えなのかで、難易度や配慮すべき範囲などが大幅に異な
るだけのことです。
なお、お考えのような電力センサは、CO2削減25%の国家目標を遂行する上
で、大きな需要が期待できることは間違いありませんし、既に多くのメー
カーが商品を作っているはずです。

◆市販のクランプメータは、大きなサイズの電線までクランプできるような
サイズに作ってあります。特定の電線だけに適合すればいいのであれば、
カレントトランスの小型化は可能です。

◆非接触(=無資格)の考え方は、安全側の判断とは思いますが、電圧測定
に資格や免許は不要な筈です。先に紹介したクランプ電力計(結線して電圧
測定も行う)の取り扱い説明書に、「電力の測定は電気工事士の有資格者以
外行うことができません」とは書いていなかったと思います。

◆電力を実用的に測る上で、商用電源の電圧波形を正弦波と仮定しても、
大きな誤差は生じないことと思います。課題があるのは電流波形の方です。
負荷となる機器によって、電流波形(及びその位相)は大きく変化します。
この課題をどう解決するかが技術的なポイントでしょう。

お礼

2009/11/30 23:40

ohkawa様 回答ありがとうございました。

市販のクランプメータはサイズ的に家庭用のブレーカボックスの中には設置できないので、「電圧波形が100Vの正弦波だと仮定して、電流校正を行う前提で皮相電力を10%ぐらいの精度で測る簡易計測機」として作ってみようと思います。電圧波形も測れるといいんですが、非接触(=無資格)では無理ですね。

質問者

補足

2009/12/03 00:37

ご回答ありがとうございます。
とりあえず、趣味的に自宅の電力を、「減っているのか増えているのか」がわかる程度に測ってみようと思っている段階ですが、実用的なものができれば、商品として考えてもいいと思っています。
このような簡易な計測器の商品のニーズはあるはずですが、商品として見たことがありません(計測機能付きコンセントのようなものか、クランプメータのような一時的な計測器か、設備として組み込むものはあるようですが、ブレーカボックスに手軽にとりつけられ、常設可能なものがあってもよいと思うのですが)。

確認ですが、
・「電圧波形の計測は、非接触では無理。接触でも資格は必要ない」、ということですよね。(非接触では無理、ですよね)。

とはいえ、計測器だとしても、一時的な計測ならともなく、商用電源に常時接続するとなると電気設備としての要件を満たす必要があるように私は考えます。

電流波形および位相が重要なのは同感です。電流波形自体はカレントトランスで得ることができると思います。電圧波形がほしいのは、波形よりも位相により力率が出せるとよいと考えるからです。

大変参考になりました。ありがとうございました

質問者

このQ&Aは役に立ちましたか?

この質問は投稿から一年以上経過しています。
解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。

質問する

お礼をおくりました

さらに、この回答をベストアンサーに選びますか?

ベストアンサーを選ぶと質問が締切られます。
なおベストアンサーを選びなおすことはできません。