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射出成形における品の寸法のばらつきについて
2023/10/16 11:19
- 射出成形において、四角い名刺入れの上蓋のような成形品の前面部分の開きの寸法が射出する毎に異なることがあります。
- ロットごとにマイナス側やプラス側とロットごとで見ると安定しているため、射出条件がロットごとに違う可能性も考えられます。
- 射出条件が同じであっても一定の寸法のばらつきはあり得るため、この±4mmを小さくする方法は限られています。
射出ごとに仕上がり品の寸法が異なる
2008/04/16 00:53
射出素人です。
現在射出成形に携わっています。
成形品は四角い名刺入れの上蓋のようなもので前をくり抜いた品で前面部分がくり抜かれた形状で不安定なのか、その前面部分の開きの寸法が射出する毎に異なります。(±4mm程度)
しかし実際はロットごとにマイナス側やプラス側とロットごとで見ると安定しているので射出条件がロットごとに違うのではと感じている部分もあります。しかし業者より提出される射出条件は同じでありました。
射出条件が同じでもやはりこの程度のばらつきはありうるのでしょうか?
同じであればこの±4mmを小さくする策はないものでしょうか?
回答 (4件中 1~4件目)
考え方の問題でしょう。
特に中国系では、センター値を狙わない傾向があります。
規格内であれば問題ないみたいな・・・
ロット内のバラツキが小さいのなら、
業者を教育して行くしかないでしょう。
規格のセンターで量産を開始させる様に条件を調整させる様に・・・
±4mmは十分に小さくできると思います。
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はじめまして、成形を行っている者です。
miyabi様の補足ですが、射出1次圧時間(実測)にバラツキがありませんでしょうか?
成形条件設定が同じでも、環境、樹脂のロットごとのバラツキなどによる影響が、きっと、射出1次圧時間や、ゲージ(圧力計)にバラツキが発生すると思われます。
材料は、すべてバージン材を使用していますか?粉砕材や、再生材を混ぜていると、樹脂の流動性に変化が発生します。
成形現場に立会いに行き確認する事が、必要だと思います。
寸法が違うと言う事は、条件が違うと言う事です。
条件が違う要因は?
1 射出成形機
油圧機? サ-ボ機? オ-プン制御?クロ-ズド制御?
要は、再現性のある機械ですかと言う事です。油圧機のオ-プン制御機 であれば、室温にて油温が違い、その流れが大きく変化しますので、油 圧バルブ等の応答性に差が出、条件は変化します。
2 材料
材料の流動性は均一ではありません。そのロット毎にて、多少のブレ (でもMAXとMINでは成形性に大きな違いが出て来る場合がありま す。)があります。それにより、圧力や速度の調整が必要です。特に海 外材料はこの差が大きいです。
3 金型温度
材料が何か記入されておりませんが、冷却は通水ですか、温調機等を使 用しておりますか?通水であれば、季節により温度に大きな変化があり ますので、その影響を受けます。温調機又はチラ-等にて、年間を通し て安定した温度と圧力での通水する事が必要です。
4 室温
室温は安定しておりますか。エアコン等にて管理されておりますか?金 型の表面温度が、室温等にて変化致します。また、エアコン等の風が直 接金型にあたる様な場合は、その影響が大きく出る場合があります。
5 金型メンテ
金型は、一度停止するとそのガス分が効果付着し、ガスベントを塞いで しまいます。また、冷却配管(金型内)は、錆が付いて来ると冷却効率 が下がります。立ち上げ前に、金型O/Hを実施して立ち上げると、再 現性のある金型となります。
射出成形をしております。
当方は、キャップ・容器・医療関係の商品を設計から製造まで担当しております。
成形条件は、同じということですが下記の内容はいかがでしょうか?
?成形機の違い(何トン・スクリュー径など)
?良い状態の型温度の比較
?クッション量の比較
?型締力の設定(投影面積より算出も可能です)
?冷却媒体の違い・・・型温に関係します(水・オイルなど)
※材料によっては、ロットが変わるときには多少物性に若干
違いがある可能性もあるため、注意しております。
以上簡単ではありますが、参考になればと思います。
失礼します。