始動リアクトルの電流値

Question

いつもお世話になっております。

電気の本等で知識を得ると、容量の大きいモーターを始動させるときは、スターデルタ方式や始動リアクトル方式があるとされております。
始動リアクトルは、始動時、電圧を落とし電流値を下げ、ある一定のタイマーアップ後、リアクトルと並列に設置してあるマグネットリレーが働き、モーターに直電流を流すと書かれております。

ある設備に、２２Kwの誘導モーターを始動リアクトルを使い、始動させております。
始動と同時に始動リアクトルが働き、２４５Aの電流値が流れ、１０秒後、リアクトルと並列にあるマグネットリレーが動作し、５３Aの電流値になります。
この動作は、私が読んだ電気の本、又、インターネットで調べたことと違う、始動電流値になっております。

これはいったいどういうことなのでしょうか。

ご教授お願いいたします。

Accepted Answer

お使いの誘導電動機の使用電圧は何Ｖでしょうか？
一般的な２００Ｖ定格の２２ｋＷ電動機とすると，定格電流は８０Ａを上回ると思います。定格電流とは，２２ｋＷの機械出力を取り出した場合の入力電流の代表値です。周波数や使用電圧で異なりますので銘板を確認してください。

実際に使用状態の定常電流が５３Ａということは，かなり軽負荷で使っているように思えます。

負荷時の入力電流は負荷の状態によって変化しますが，始動時の入力電流は負荷に関わりなく使う電動機と電源電圧で決まってしまいます。定格電流８０Ａ超の電動機の全電圧始動電流は４００Ａを超えると思います。始動リアクトルによって２４５Ａに制限されているのであれば，始動リアクトルは常識的に選定されていて，正常に働いているように思います。

Answer

・一般的（経験）にですけれど、参考になれば。
・一般の通常時５３Ａ流れているモーターの場合、直入れ起動の場合の始動時（大体６秒以下と言われています）　２６５Ａ～５３０Ａ流れます。６秒後には５３Ａとなっています。
・これがＹ－△始動の場合、ルート３分の１で、始動時１５３～３０５Ａ流れます。（ちなみにＹ時間は負荷の種類（現地で電流計とニラメッコして）によって調整します。）
・リアクトル起動も同様に一般的に６５％くらいで、始動時１７３Ａ～３４５Ａとなります。（時間はＹ－△に同じ）
・短時間の始動時に流れる電流を抑えて、ブレーカ・トランスに無理がかかにくくするために使うのが一般的です。

Answer

突入電流はいつのタイミングで測ったものかわかりませんが、当然負荷率、慣性によってカーブは異なってきますので一概にこうだとは言えません。
またリアクトルにしても容量によって異なります。

Answer

今現在自分が持っている知識で考えると
何がどのような数値になるとお考えでしょう？
それが書いてあると回答者が分かりやすい気がします。

富士電機のサイトより
http://www.fe-technica.co.jp/html/shohin/44/pdf/KR_1.pdf
ここには突入(サイトでは始動)電流が65%になると書いてあります。
この65%はあくまで直入れ始動の突入電流に対する数字で
定格電流の65%ではありません。

で、直入れ始動の突入電流は5～8倍。
http://www.fe-technica.co.jp/html/shohin/44/pdf/tebiki_5.pdf

普段はざっくり6倍って言っちゃうので6倍で計算すると
53A×6=318A(直入れ始動時の突入電流)
318A×65%=206.7A
実測値とそんなに大きく外れてはいないと思いますが、いかがでしょう？

ちなみに7倍にしてみて計算すると241.15Aでした。

始動リアクトルの電流値とは？