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プレス加工品のバリ・カエリの除去方法とは?
2023/10/16 07:27
- 製品図面に「バリ・カエリなきこと」とある場合、通常のプレス加工品においてはかならずバリを除去する必要があると思います。
- バリの除去にはいくつかの方法がありますが、板厚が薄い場合には注意が必要です。
- (1)C面を打つ金型を製作し、バリ面を打つ、(2)バレルをかける、(3)半抜きで一旦とめて別工程で裏から抜き、両面をダレ面とする、以上の3点が一般的な方法ですが、薄い板厚に対しては限定的な対応となります。
プレス加工品のバリ・カエリの除去について
2008/06/19 11:12
製品図面に「バリ・カエリなきこと」とある場合、
通常のプレス加工品においてはかならずバリを除去する必要があると思います。
そこで、皆様にお教え頂きたいのですが、バリの除去にはどのような方法があるのでしょうか?
今回は・・・
製品寸法が300×50×0.8の長方形
中央部にφ20の穴あけ必要
材質はSUS304
1ロット生産数・・・3,000枚
※バリ除去の目的は、エンドユーザーがケガをしないため
※穴のみ等ではなく外周を含む全てのエッジに対してバリの除去が必要
※ここではバリとは金型のメンテナンス不足での異常なバリではなく、
適正なクリアランスでプレス加工された製品のシャープなエッジの
ことを指します
板厚が厚ければ私が考えつくものは・・・
(1)C面を打つ金型を製作し、バリ面を打つ
(2)バレルをかける
(3)半抜きで一旦とめて別工程で裏から抜き、両面をダレ面とする
以上の3点です。
しかし、今回のケースは板厚が0.8mmと薄く、
(1)の方法は有効かと思いますが、(2)のバレルは
クシャクシャになってしまい、現実的では無いと思います。
また、(3)に関してはt=3くらいの製品では経験がありますが、
t=0.8というような薄さの場合、可能かどうか自信がありません。
なにか妙案があれば、是非お教え下さい。
回答 (5件中 1~5件目)
自動車関連でプレス部品の設計をしていた者です。
おそらく「バリ・カエリなきこと」とあるのは、生産過程もしくは
エンドユーザーに対する著しい危険があったはならない、という意味と
理解します。
なので、バリ処理をする事を考えるのではなく、
ファインブランクやトン数を上げてみるなど、プレス工法のなかで
対応する事を考えてはいかがでしょうか?(製品にもよりますが・・・)
自動車部品の図面には決り文句のように書かれている注記です。
材質、精度など良い型を製作し、それで作ったワークを相手先に見てもらい
限度見本の取り交わしなどで充分対応できるのでは、と思います。
バリ取りありき、の考え方を改めてみてはいかがでしょうか・・・?
確かにおっしゃるとおりですね。
小ロットという事を考えていませんでした。
また、t0.8でそこまで厳しいことを要求する相手先がいることを
知って勉強になりました。
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解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。
バリが微小であれば電解研磨というのがあります。ただ部品全体が研磨されてしまうので、バリだけというわけには行きませんが参考までに。
お礼
2008/06/25 08:39
ご回答ありがとうございます。
色々な研磨方法があるのですね。
一度探してみます。
機械要素技術展と同時開催でバリ取り・表面仕上げフェアが開催されますので、
見に行かれてみては如何でしょう。
登録すれば無料招待券ももらえます。
下記にアドレスを貼り付けておきます。
>通常のプレス製品に対してバリ除去作業を専門としていらっしゃる
>加工業者さん等ご存知でしたらご紹介頂けると幸いです。
バフ屋さんです。
パチンコなどの遊戯や装飾品などの磨きをやっている会社を探してみてはどうでしょうか。(弊社とは地域が違うでしょうし)
お礼
2008/06/20 08:44
ありがとうございます。
一度探してみます。
鍛圧加工に関してはド素人ですが、
磁気研磨(電磁バレル)というのを聞いた事があります.
遠心力で砥粒を動かすのではなく、磁性メディアを磁力で遠隔操作する様です.
ワークに遠心力が働かなければ、衝撃による歪み等も小さくなると思います.
お礼
2008/06/20 08:43
ありがとうございます。
磁気研磨とは初めて知りました。
弊社でバリ除去が必要な製品は304or真鍮ですので、
これで行けるかもしれません。
一度詳しく調べてみます。
ありがとうございました。
お礼
2008/06/25 08:37
ご回答ありがとうございます。
今回は水栓関係の仕事でして、エンドユーザー・施工業者への配慮もあるようです。
どんなにきれいな抜きであっても、シャープエッジとみなされNGです。
ロット数が数万個~数十万という話ばかりであれば、
プレス自体の工法を考えるのですが、
現状では数百個~数千個のロット数ですので、
それら多品種小ロットでそれぞれの型を特殊な金型にするのも
現実的ではないように思っております。
現状ではバリ取りありきで考えるしかないように思います。