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窒化クロムコーティングの耐腐食性について
2023/10/16 05:30
- 窒化クロムコーティングは、ステンレスの耐腐食性を向上させる効果があるのか疑問です。
- クロムが含まれるステンレスは、酸化性酸に対しては耐腐食性を持つ一方、非酸化性酸には腐食されることがあります。
- 窒化クロムコーティングは窒素の効果により、非酸化性酸に対しても耐腐食性が向上する可能性があります。
窒化クロムコーティングの耐腐食性について
2008/07/22 14:24
はじめまして。質問があります。
ステンレスに含まれるクロム(Cr)は硝酸などの酸化性酸に対しては不動態皮膜を生成するため耐腐食性を示すが、酢酸などの非酸化性酸に対しては溶けてしまうため腐食されてしまうとよく聞きます。
それでは、耐腐食性が向上すると言われる窒化クロム(CrN)コーティングを施すとどうなるのでしょうか?
窒化されているだけで、結局はクロムが入っているので酢酸などの非酸化性酸に対しては腐食されてしまうような気がするのですが・・・
それとも窒素(N)に非酸化性酸を防止するような効果があるのでしょうか?
酢酸ガスが発生する樹脂の成形をしているのですが、パーツの腐食防止コーティングに悩んでおります。
どうぞよろしくお願いいたします。
回答 (1件中 1~1件目)
ステンレス鋼の耐食性はご指摘の通り不動態皮膜によるものです。
不動態皮膜はステンレス鋼が大気あるいは水と反応することにより生成
する厚さ数nmのCr-0(-H)と推定されています。
一方CrNは金属ではなく、イオン結合と共有結合による非金属無機
材質であり(URL参考)、500℃程度以上の温度では酸化を起こし
ますが、それ以下の温度ではそれ自身が非常に安定であり、酸やアルカリ
などとも反応しません。
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お礼
2008/07/23 17:23
ご回答ありがとうございます。
関係者の方とは非常に心強いです。
酸化性、非酸化性問わず、どんな酸性雰囲気中においても500℃以下であれば
化学反応が起こらないため腐食しないということですね。
非常に助かりました。
ちなみにDLCコーティングや窒化処理も同様の事が言えるのでしょうか?