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SUS316Fの切削性向上と飲み物への影響について
2023/10/15 23:42
- メーカーからの連絡によると、SUS316Fは材料の変更により切削性が向上しているとのことです。
- しかし、食品機械で使用する場合において、Sが飲み物に溶け込む可能性があるため、使用に問題があるかどうかについて検討が必要です。
- F材の使用経験がないため、他の方々の経験や知見に頼る必要があります。
SUS316F
2008/10/29 18:43
いつも勉強させていただいています。
さてメーカーから「SUS316」から「SUS316F」に、材料を変更したいとの連絡がありました。「F」付きは切削性向上の為、Sを添加してあるとの事です。
その上で例えば、食品機械で飲み物が通る部品に、このSUS316Fを使用する事に問題がありますか?
Sが飲み物に溶け込むような事があるのでしょうか? 使用材質としては
不適切と判断すべきなのでしょうか?
F材の使用経験がない為、みなさんの力をお借りしたく、よろしくご教示ください。
質問者が選んだベストアンサー
316ステンレスの鍛造材はJISでは“SUSF316”になると思います.
“SUS316F”は316の切削性向上材です.
この316Fは、316に対して硫黄(S)を添加したもので、
316のS量が0.03%以下に対して、316Fでは0.10%以上となっている様です.
→http://www.yamco-yamashin.com/products/guide_stainless_steel.html#AG
304の快削版である303が0.15%以上ですからそれよりは若干少ない訳ですね.
飲料へのこのSの溶出量に関しては知識が無いので確たる事は書けませんが、
一般にこのSの多くは、実際の鋼中ではMnSなど
硫黄化合物として存在すると言われています.
「0.10%以上」と言っても、現実として添加できる量には限界があり、
べらぼうに高い数字にはならないと思います.
実際に使用された材料の成分量については
鋼材供給元が発行するデータシートを参照して下さい.
場合によっては、ステンレス鋼が含有する硫黄よりも、
部品に付着した、切削時に使われた冷却液(切削液)に由来する
硫黄分の方がよほど多い事も考えられます.
切削液には、しばしば刃持ちを良くするために
極圧添加剤として硫黄などが添加されています.
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その他の回答 (2件中 1~2件目)
JISのフランジにも良くみるが、SUS304FとかSUS316Fとか刻印されている。
私の記憶では、鍛造材=Forgingを意味していて快削鋼では無いと思います
今までの経験上SUS304の快削鋼ではSUS310とかで別の材料表記になると思う
SUS304F:快削(Free cutting),SUSF304:鍛造(Forging)だったようです
すみませんでした。どうも、false(間違った)の「F」だった。失礼しました
可能性は良く判りませんが、殆どの食品機械や容器,牛乳の製造ラインなどや
医療機器(注射針など)にも多種多様に特に18-8系ステンレスは使われており
問題があるとすると大なり小なりSをステンレスは含有しているので大問題だ
お礼
2008/10/30 09:47
お世話になります。
回答ありがとうございました。
ただJIS等を確認しますと、420F、440F、430Fそして316FのいずれもSが多い、被削性の良い材料として説明されています。
いずれにしてもポイントは、材料に含まれたSが、液体に流れ込む可能性(危険性)がどの程度あるのか? という点です。
よろしくご教示ください。
お礼
2008/10/31 09:12
回答ありがとうございます。
そうか、純硫黄であるはずがありませんよね。硫黄化合物ですよね…。
切削液については当然洗浄を行いますので、心配していません。しかし、通す液体が、例えば砂糖水ではなく、炭酸水を通過させた場合では、また条件が異なってきますね。
まだ検討が必要なようです。