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焼き戻し抵抗性について
2023/10/15 22:27
- SNCM630のほうが焼き戻し抵抗性が高くなる
- 焼き戻し抵抗性は合金元素に依存する
- 炭素量や合金元素の違いでマスターカーブの傾きが変わる
焼き戻し抵抗性について
2008/11/23 16:15
試料:S45C と 試料:SNCM630 の二つの試料で焼き戻し(水冷)をしました。焼き戻し温度は200℃、400℃、600℃で、それぞれについてビッカース硬さを測定しました。
焼き戻しマスターカーブでこれらの焼き戻し抵抗性についてグラフにあらわすと、S45CよりもSNCM630のほうが、焼き戻し抵抗性が高くなります。
この二つの試料は炭素量が0.45%Cと、0.30%Cであり、後者の試料には、合金元素モリブデン、ニッケル、クロムが、前者に比べ多くはいっています。
ここで質問です。
焼き戻し抵抗性は、炭素量、もしくは合金元素のどちらにより傾きが変わるのか?それを区別する「決め手」がわからないです。
S20C、S45Cなど、炭素量が変わり、他の合金元素はほとんど変わらない鋼で、今回と同じ実験をしてマスターカーブを求めて傾きが同じ様になる事を示せれば、焼き戻し抵抗性が合金元素に依存するという決め手が見つかるのですが、今回の実験ではその資料が無いので決め手がみつからないのです!
よろしくお願いいたします。質問の仕方がへたくそだったら申し訳ございません。。。
回答 (1件中 1~1件目)
Cr、Mo、V、W、Ti、Nbなどの強い炭化物形成元素を含む鋼を450℃以上の焼戻し温度で焼戻すと特殊炭化物が析出し、これによって焼戻し軟化が抑制され、析出硬化を起こす。
データは参考文献3)の中にあります。
参考文献
1)鋼の熱処理 日本鉄鋼協会編 1969年
2)鍛鋼品ハンドブック 日本鍛鋼会編 1967年
3)金属熱処理技術便覧 金属熱処理技術便覧編集委員会編 日刊工業新聞社 1971年
4)鉄鋼便覧〓 鋳造・鍛造・粉末冶金 日本鉄鋼協会編 1982年
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