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SUS303の丸棒の加工品に焼入れを考える際の硬度と材料の調質について
2023/10/15 17:30
- SUS303の丸棒の加工品に焼入れを考える際、どの程度の硬度が一般的でしょうか?また、材料購入時に調質といったものはあるのでしょうか?
- SUS303の加工品に焼入れを施す際の一般的な硬度や材料購入時の調質について教えてください。
- SUS303の丸棒の加工品の先端に焼入を考える際、一般的な硬度や材料の調質の方法について教えてください。
SUS303の材質
2007/03/26 15:58
SUS303の丸棒の加工品の先端に焼入を考えています
SUS材への焼入れはどの程度の硬度が一般的ですか?
又、材料購入時で調質のようなものはあるのですか?
ご回答お願いします
回答 (4件中 1~4件目)
皆さんおっしゃるようにSUS303の焼き入れは不可です。
先端だけ硬化したいという目的ですが、表面を硬くし摩耗を防ぎたいのか、それとも軸にかかる曲げに対して強度を上げたいのかで対応が変わってきます。
もし対摩耗であれば窒化などの手段が有効ですが、軸そのものの強度を上げたいのであれば、材質を440などに変更しないとだめかと思います。
ただズブ焼きだと焼き入れでのソリなどがでるので研磨も必要になります。
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plusさんの言われるとおり、SUS303を含め、オーステナイト系ステンレス鋼
は焼き入れする鋼種ではありません。
実際に焼き入れしても硬くならず、逆に熱を加えることで耐食性に悪影響
がでる可能性があります。
同じく、焼き入れで高強度化したいのであればマルテンサイト系のSUS420や
SUS440を用いるべきですね。
plusさんのおっしゃるとおり、Ms点が常温以下なので
オーステナイト系は焼入れできません。
ステンレスでなければいけないのでしょうか?
であれば、マルテンサイト系か析出硬化型を
使用されることをお勧めします。
どうしてもオーステナイト系を硬化させる必要があるのならば
窒化か浸炭です。100μmレベルで1000HV以上出ます。
ただし耐食性は劇的に劣化します。
加工硬化も可能ですが熱処理に比べるとはるかに劣ります。
耐食性を保持、あるいは殆ど劣化させず
硬化させたいのならば低温窒化and/or浸炭です。
ただし、10~20μmレベルしか硬化しないので
非常に面圧のかかる用途には使用できません。
表面硬さは50gfで900HVから1200HVを目安にしてください
1985・6年に開発されたやや特殊な窒化、浸炭です。
303は焼き入れ出来ないはずですよ。
420,440なら出来るはずです。
検索して確認してください。