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SKD11とSKS3の使い分けと違い
2023/10/15 05:18
- SKD11とSKS3はポピュラーな合金工具鋼であり、アルミ板材のポンチ加工に使われます。
- SKD11は耐磨耗性に優れ、長時間使用する場合に適しています。
- 一方、SKS3は短時間使用や実験用途に適しており、耐磨耗性の要件があまり厳しくない場合に選ばれます。
SKD11とSKS3の使い分け
2006/01/23 16:12
SKD11とSKS3はどちらもポピュラーな合金工具鋼ですが、
この二つはどのような違いがあり、どのように使い分けたらよいのでしょうか?
今、アルミ板材に断面が半円形の溝をポンチで成形する加工をやっています。
ポンチはプレス機に取り付けます。
成形実験なのでそれほど耐磨耗性は必要ありません。
ひとまず100~300ショット程度で変形などが起きなければ十分です。
このような場合のポンチにはどちらの工具鋼が向いているでしょうか。
どなたか詳しい方、教えてください。お願いいたします。
質問者が選んだベストアンサー
特性比較
被削性 焼入歪み 靭性 耐磨耗性 放電加工性 用途
SKS3 ◎ × 〇 〇 × 汎用プレス型
SKD11 △ 〇 △ ◎ 〇 量産用プレス型
少量生産の金型では、SKS3が使われます。量産時にはSKD11です。
今回のケースではSKS3で良いのではないでしょうか。
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その他の回答 (4件中 1~4件目)
SKS3にはどうもその会社によって好き嫌いがあるみたいです。
ウチでは基本的にSKS3は使いません。成型はすべてSKD11です。
その理由は
?ウチにとってSKS3はあまりにも中途半端な材料。
?100~300ショットでも絞り形状が少しでもあるのならば、焼きつく恐れがありますので、ウチでは絶対使いません。
?SKS3を使うならば、S50Cを使ったほうがマシのイメージです。
?焼いれ後、鋼材を綺麗にするのが大変。
?焼入れ後、ひずみが大きすぎる。
ウチでは完全にSKS3に関して、毛嫌いをしていますが、一つの意見としてお聞きください。
参考になれば幸いです。
お礼
2006/01/24 10:24
これまでの方の意見とは異なっており興味深いです。
どういった成形をしたいのか、といった点からも見なきゃいけないのですね。
参考にさせていただきます、どうもありがとうございました。
工具に求められる一般的な特性として、耐摩耗性と靱性が上げられますが、両鋼種を比較した場合、いずれも SKD11の方が優れております。一方、材料価格、熱処理費用、切削加工のし易さなど、イニシアルコスト面では、SKS3 の方が、はるかに有利で、おおよそ 30パーセント以上、安くあがります。ご質問の使用条件にたいしては、SKS3で、十分であります。ただし量産化、ハイサイクル化の場合は、工具の温度上昇などによる、焼き付け(凝着摩耗)の不具合が懸念されます。このような場合は、耐凝着摩耗性の改良された DC53など8Cr系ダイス鋼が推奨されます。JIS-SKD11は市場に出て、すでに50年経過、工具の使用条件が変化し切削加工性や耐欠け性など、ニーズの変化に対応出来ない例が多いので、新しい鋼種の開発が進んでおります。念のため追記します。
お礼
2006/01/24 10:07
コスト面での情報をありがとうございます。
みなさんおっしゃられるように今回のケースだと間違いなくSKS3で十分なようですね。
量産化の際にはSKD11の改良タイプを選定したいと思います。
どうもありがとうございました。
100~300ストローク程度であればSKS3が良いと思います。
SKD11は被切削性が極端に悪く、研削加工ではワークを削っているの
か砥石を削っているのかわからなくなるほどです。
(まあ、ボラゾンを使用するのが一般的とは思いますが・・・)
試作程度の量であればパンチの加工性を考慮し、SKS3がお勧めです。
お礼
2006/01/24 10:04
確かに、下の方の回答にもあるようにSKD11だと試作レベルでは扱いづらい材料のようです。
ご回答どうもありがとうございました。
お礼
2006/01/24 10:00
簡潔かつ判りやすい回答をありがとうございます。
確かに、特性から今回のケースだとSKSで十分だと思われます。
どうもありがとうございました。