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鋼球表面の付着油分の分析方法
2023/10/15 02:35
- 鋼球表面の付着油分の分析方法について調査を行いました。
- 真空洗浄後の鋼球表面にシミが発生する原因として、水溶性研削液に含まれる添加剤と防錆剤の中和反応が考えられます。
- 鋼球表面の付着油分の分析を行い、窒化ムラの原因を特定することが必要です。分析結果を客先に報告するため、分析できる機関を見つける必要があります。
鋼球表面の付着油分の分析方法
2006/03/17 16:48
SUJ2の鋼球を真空洗浄(ソルメイト)後→真空焼鈍(600℃)→溶接加工→ガス軟窒化を行なうのですが、窒化ムラが発生しております。
ガス軟阻害原因は下記のことが推定されると思うんですが、
? 鋼球に付着している水溶性研削液に含まれる添加剤(酸性)と防錆剤(水性)が中和反応して、真空洗浄後に水玉模様状のシミになる。
? 真空焼鈍、ガス軟窒化時にシミになったところが窒化作用を妨害する。
上記内容を客先に証明するために、熱処理前に鋼球表面の付着油分の分析をすることになりました。
分析サンプルはΦ19で150個あります。チェックするサンプル数は任意でかまいません。
上記を踏まえ、分析できる機関を探しています。また、参考になるURLを探しています。ご教授下さい。
回答 (4件中 1~4件目)
類似の洗浄実験を行った経験があります
「真空洗浄(ソルメイト)後の乾燥」が大変重要でした
均一に安定した乾燥が出来るように工夫してシミをなくしました
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有機物なら赤外分光分析がいいと思います。
分析機関は、工業試験所がいいです。
地域の工業試験場や産業技術センターで分析出来ると思います
鋼球をそのまま持っていってもおそらく駄目なので
溶剤などで油分を取り出し、それをガスクロマトグラフなどで分析することになると思います。インターネットで調べれば地域の試験場でどんな試験を行っているかと費用は分かります
表面付着物の分析は焼入れ油メーカーにてやっていただけると思います。
弊社でも同様の窒化不具合が発生して苦労しました。
証明された添加剤をメーカーに提出しましたがあまりよい返事を頂けませんでした。
現在は、余熱脱脂工程を追加することにより窒化ムラの発生は無くなりました。真空焼鈍工程があるのであれば、真空度の設定を少し変えて製品を酸化させれば解決すると思われます。
お礼
2006/03/17 20:14
早速のご回答ありがとうございました。
表面付着物の分析は、ワークからの採取量だけでは出来ないと言われ困っています。
なお、真空度の設定を落としてテストをしてみました、窒化むらは改善されませんでした。真空度をあまり落とすと外観不良(酸化)でNGとなります。
対策の方向性は、鋼球の加工工程で対応して頂くことを考えています。