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「防錆性」とめっき用語について
2006/09/05 21:13
?ユニクロ(亜鉛めっき)とクロームめっきでは
どちらのほうが、防錆性がよいのでしょうか?
膜の厚みとかは、違うのでしょうか
また、膜の厚みは何かの規格で決まっているのですか?
規格に定められているなら、ご教示願いたいです
?また、硬質クロームめっきの「硬質」って何が
硬質なんですか?
「膜が厚く硬い」と言う事
ですか?または、「下地が硬い物」という事ですか
?空圧のシリンダーのロッドは、綺麗に仕上がってますが
これは、クロームめっき+バフ研磨なのですか?
以上の質問内容でわかる範囲で結構ですので
回答、ご教授のほどお願いします
質問者が選んだベストアンサー
私の所見;
クロムとユニクロは電気メッキ、カニゼン(R)は化学メッキ。
カニゼンは無電解ニッケルメッキです。リンかホウ素を含有します。
防錆性 カニゼン> クロム> ユニクロ
あくまでもメッキ単体でのこと。
ピンホールやクラックの量にある程度起因しているかな。
クロムやユニクロはクロメート処理することが多いので、
お使いの環境によって順位が入れ替わります。
でもクロメートは環境問題で取り上げられています。
性能の良い6価クロムがRoHS指令で原則NG。
3価クロムでは若干性能落ちて、まだ価格も高いと聞いてます。
硬さ クロム>カニゼン> ユニクロ
ただし、熱処理するとカニゼン>クロム>ユニクロ
クロムは熱をかけても硬くなりません。
下地素材によって熱をかけるかどうか判断します。
耐摩耗性 クロム> カニゼン> ユニクロ
圧倒的にクロムが優れます。
熱処理でクロムより硬度を上げても駄目。
クロムに対抗するには複合カニゼンぐらいです。
また、良質なホウ素カニゼンならクロムと同等かも。
価格 ユニクロ> クロム> カニゼン
電気メッキが圧倒的に安い。構造が複雑な部品では稀に逆転する。
また、カニゼンはメッキ後の仕上げ加工を省略できることがある。
初期費用だけでなく総合的に判断する必要あり。
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?についてご参考まで....
亜鉛メッキもクロムメッキも防錆に使えます.
但し両方では防錆の仕組みが違います.
亜鉛メッキはいわゆる「犠牲防食」により下地鉄の錆を防ぎます.
ようするに鉄の代わりに亜鉛が錆びることで鉄錆びの発生を防ぎます.
よって,亜鉛が完全に下地の鉄を覆っている必要はなく,膜厚もあまり厚くする必要はありません.
但し,亜鉛が錆びてなくなってしまうと鉄が錆び始めるため,やっぱりいつかは錆びてしまうようです.(自転車に使われてるボルトなどはたいてい亜鉛メッキです.雨ざらしなら2年くらいで錆びますよね)
クロムメッキは単に「下地の鉄を完全に覆うこと」によって錆びを防ぎます.
しかしクロムメッキというのは表面に細かい割れが沢山あるため,そこそこの膜厚がないと防錆の働きを示しません.(下の方がおっしゃっている「ピンホールから錆びる」という状態になります)
しかし,そこそこの膜厚でしっかり下地の鉄を覆ってしまうと,その後の防錆は亜鉛メッキよりも完全です.
外観的にも亜鉛メッキよりもキレイなのでたとえばクロムメッキパーツなどはいつまでもキレイでカッコイイです.
いずれも膜厚は用途によって決めるものです.
規格ではきまっていないと思います.
お礼
2006/10/08 11:38
勉強になります
有難うございました
?クロムめっきと亜鉛めっきでは使われる性能が違います。
亜鉛めっきは防食のめっきです
クロムめっきは硬さや磨耗性をつける処理です。
実際にどちらが耐食性があるかでは、膜厚や面粗度で大きく変わります。
ユニクロだと、亜鉛表面の白錆は直ぐに発生しますが、鉄素地までは長持 ちします。
クロムめっきだと、クロムは錆びませんが、ピンホールから鉄素地が錆び ます。
?硬質クロムとはクロムが硬いということです。水溶性のめっきでは一番硬 いです。(合金除く)ビッカースで800ぐらいです。膜厚の厚さはJISで決 まっていたと思います。
?バフークロムめっきーバフが多いです。ユニクロでは耐久力が持ちません。
お礼
2006/10/08 12:07
wa7t-nksj さん有難うございました
要は、クロム自体が硬いという認識でいいのでしょうか?
膜厚の厚さはJISで5ミクロン以上とありました
クロムめっき
1:耐摩耗性、硬度に優れる
2:外観美に優れる
3:変色しにくい
自分なりにまとめました
正しいでしょうか?
お礼
2006/10/08 11:37
有難うございました