環境試験について

Question

弊社は、小型電子部品を生産している企業です。
様々な環境試験（加速度試験）を実施し、製品を評価をしていますが、ふと疑問に思ったことが、この条件で試験を実施した場合、何年分の製品の保証になるのだろうかということです。
例えば、代表的な試験条件で言いますと、60℃　95%　96h　これが実際の使用環境では何年分の時間に相当するのだろうかと言うことです。
おそらく、使用される環境によって変わってくるのでしょうが、計算式等、換算することは可能なのでしょうか？
どなたか、ご存知であればご教授願います。

Answer

部品の種類により、固有の故障要因がありますが、一般論として下記URLを参考にして下さい。

http://www.espec.co.jp/tech-info/seminar/t1-2/detail_t1-2.html

数分違いで、#1さんと同じ資料を紹介していました。失礼しました。
また、返信が遅くなり、申し訳ありませんでした。

活性化エネルギーの値は、起きて欲しくない反応（＝故障）の種類によっても違い、同一部品の場合でも想定する故障モードが違うと、使う値を変える必要があります。
具体的にEaをいくらにすればいいかとなると、下記の資料が参考になるかと思います。

半導体の信頼性＠NEC電子デバイス（特に11頁）
http://www.csd-nec.com/reliability/pdf/PQ10478JJ01V0TN_ch02.pdf

Answer

ちょっと不安（私も完全に理解しているわけではないので）なんですが、

加速時間　＝（Exp（活性ｴﾈﾙｷﾞｰ÷ﾎﾞﾙﾂﾏﾝ係数）×（１÷（273＋実環境の温度）－１÷（273＋加速試験時の温度）））×加速試験時間

活性ｴﾈﾙｷﾞｰ：０．６
ﾎﾞﾙﾂﾏﾝ係数：０．００００８６１７

となります。

不安なのは、活性エネルギーが物によって変わってくると思うのですが・・・
参考までにどうぞ。

いいのがありました。

http://www.espec.co.jp/tech-info/tech_info/index.html

こんにちは。

＞４０日相当・・・こんな程度でしょうか？

これには適切には返答できないのですが、つまるところ何を目的に行っているかというところでしょうか？

推測するには、
・６０℃以上では壊れてしまうので６０℃で信頼性試験として可能な日数を設定している。
・信頼性試験の目的として、初期不良の発生頻度を見ている。例えば製品寿命はＭＴＢＦで算出してあり、実績として製品出荷後３０日程度以降は不良品として返品される件数が極端に少ない。この場合、初期不良の発生が抑えられれば実質的な市場返品は少ないのです。

上述、あくまで推測です。御社がその試験基準を定めた本質についてはこちらでは推測しかできません。定めた当時、マネージメントとして最も最適な基準を選定しているのでしょう。（必要があれば見直すべきですが・・・）

＞Ｅａにの考え方・・・

これについては最初の返答の通り、わかりません。
解かっている事は、化学的変化が発生するのは個々の症状によって条件が異なり、その条件を活性化エネルギーとして条件化している。
要は分子活動が活発となる温度があるわけでそれが係数化されているのだと個人的には思ってます。（自信ないです）

環境試験の重要性と製品保証について