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オイルホールなしの機械でのタップ加工について
2023/10/14 05:33
- オイルホールなしの機械でのタップ加工について、縦BT40のマシニングでM10×1.5のタップを複数個加工する際に、タップの切りくずが入り込んでトラブルが発生することがあります。
- M8やM6のタップ加工では同様のトラブルは発生しないため、下穴径の大きさの違いが原因であると考えられます。
- オイルホール付きの工具が必要とされていますが、オイルホールがついていない加工機でも噛み込まない方法はあるのかと問い合わせています。また、縦マシニングに問題のあるワークを取り付けて傾斜軸を使った加工方法なども検討しています。
オイルホールなしの機械でのタップ加工について
2005/10/23 09:44
現在、縦BT40のマシニングでM10×1.5のタップを複数個加工する
ワークで、タップ加工前の下穴に隣のタップの切りくずが入り込み
タップが折損したり、噛み込んでしまうトラブルがまれに発生します。
同じ加工機でM8やM6のタップ加工もしますが、同様のトラブルは
ありません。下穴径の大きさの違いだと思います。
工具メーカーさんから様々な工具を調べてみましたが、このトラブルを
クリアする工具は大体、オイルホール付きが前提のようです。
オイルホールがついていない加工機で噛み込まない方法というものは
ないでしょうか?
ちなみに似たようなワークで横マシニングでのタップ加工では
そのトラブルは発生しないので、縦マシニングについている2軸の
NC円テーブルに問題のワークを取り付けて傾斜軸を90度倒して、
90度アングルヘッドでタップ加工をやってみてはどうかと思っていますが、
これよりもっと簡単な方法でテーブルベタ置きのワークにトラブルなく
加工出来る方法がありましたらお教え下さい。
素材はSCM420焼入れ前のもので、下穴ドリルはOSGのEXドリル8.6mm
タップはOSGのハイスでロングスパイラルです。(切りくずがタップによく
絡まるのでロングにしてます)
以上、宜しくお願いいたします。
回答 (4件中 1~4件目)
アングルヘッドにする=「もっと別の問題が発生する」がうちの会社での定番です。
いい思い出がありません。
切削ピッチが重要なタップ加工は特に。。
アングルヘッド自体、技術がまだ。。と僕は思ってます。
(ギアの構造など)
主軸クーラントが装備された機械ならば主軸クーラントで切粉を落としたらどうでしょうか?
タップ切削が始まる前に加工穴前に主軸を持ってきてドウェルタイマー1秒くらい入れたらどうでしょうか?
例
G90 G54 G00 X0.Y0.Z20.M08 S2000;(M10TP)←ここが穴を開けるXY位置
G04 P1000;
G99 G84 Z-20.R5. F1300;
ご存知だと思いますがクーラントの濃度チェックは重要です。
薄いと折れやすくなります。
切削条件は適正ですか?
パラメータの設定は問題ないでしょうか?
下穴加工は当方の会社ではφ8.8を入れます。(横型M/C)
その後(M10×1.25オイルホールなし)を加工しますが問題はありません。
また>>2さんの加工順序変更も手だと思います。
あとその問題である隣のタップは転造で加工できないのでしょうか?
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私も切屑処理に苦労する事が多い加工を行っております。横型だと良いというのはとても共感しますよ。 私はタップ前のエアブローをお勧めします。
ポイントは自動で行う事、Mコードを利用してソレノイドをON・OFFしてやるだけです。MCの改造って抵抗があると思いますが、この程度なら結構簡単ですよ。(どの制御機でも)私は電気に関して素人ですが、ちょこちょこやっています。
メーカーに聞いてみたりすると、より分かると思います。
お礼
2005/10/30 22:35
アドバイスありがとうございます。
エアブロー用のMコードは最初からついているのですが、
エアブローのノズルの取り回しに制約があるのと大量にエアを消費
する為、機械に後付けした傾斜円テーブルのクランプ圧が低下して
アラームになる為エアブローは断念したので、機械を改造して
タップだけでもオイルホールが使えるようにしたいと思います。
(切りくずがタップによく絡まるのでロングにしてます)
なぜ、切子がよく絡まるのにロングにするのか分かりません
(余計絡まるような気がするのだが)
切削水は十分かかってますか?
切削水には切子をはらう役目があります
かかっれいないのなら、十分かけてやりましょう
工程を組みなおしてみたら?はじめにM10をやるためにM10を先にあけて、ほかの穴を後ろにする
ちなみに、昔いたところでは、タッパーは一番最後にして、
M00で一時停止
その後、オペレータがエアブローしてから、タップかけてました。
補足
2005/10/24 07:47
ご回答ありがとうございます。
ショートタップだと大量に絡まってトラブル続きでしたので、
ロングシャンクのものに取り替えかつ、タップ加工後にクーラントを
かけた状態のまま高速で数秒間逆回転させて絡まってる切りくずを
飛ばすという事をしています。それ以来絡まる事はありません。
タップ加工中に切削水は十分にかかってます。
タップは最終工程にしております。
工程中エアブローだけに人間が介する事は極力したくないのですが・・・。
>ちなみに似たようなワークで横マシニングでのタップ加工では
>そのトラブルは発生しないので、
その程度で切くずが落下して、穴に入り込まなくなるのでしたら、
エアブローやクーラントを一方向(例えばX+からX-向き)からかけて、その反対側(X-側)からタップ加工をしていけば良いような気がします。
補足
2005/10/24 07:32
ご回答ありがとうございます。
クーラントのかける方向を考慮し、穴明けの順番を変更して極力穴明け前の
穴に切りくずが流れ込まないように調整して以前よりトラブルが起こらなくは
なっています。
しかし、「まれに」起こるので手を焼いております。
お礼
2005/10/30 23:00
ありがとうございます。
アングルヘッドでもワーク形状上の問題と機械の大径工具の条件を越えて
しまい、取り付け出来ない事がわかりましたので断念しました。
タップだけセンタースルーが出来るように機械を改造します。
加工順序については全加工工程中の最後にタップ下穴センター→
タップ下穴ドリル→タップという順番に加工します。一番切りくずが
入らないと思われるのですが…。社内のいろんな方に相談したり
しましたがこのトラブルは横M/Cではまず発生しません。
縦M/C特有のものでタップ加工の前に人間がエアブローで一つずつ
穴に入った切りくずを飛ばして行っているのが現状です。
クーラントの濃度チェックに問題はありません。回転も送りも
以前横でやっていた条件そのままです。横ではノートラブルでした。
縦を導入するならセンタースルー仕様にするべきでした。