初心者でも理解できるV曲げ金型の基本知識

「金型の制作の際は電話帳に載っているようなところでお願いするのが一番宜しいのでしょうか？」
値段を安値で考えるならば、電話帳が一番かも知れません。
ただし、製品精度や後々の金型変更などを考えるとなかなか厳しいかも知れません。
金型に対する注意点は他の先生方がおっしゃられていますので、私の主観的考えになりますが、ある程度良い金型屋の見極めかたを少しだけ書きたいと思います。
?金型図面を金型屋で必ず設計、製作をしていること。（金型設計製作と看板を上げていても図面を外注に出す金型屋はたくさんあります。）
?図面は必ずCADで書き、データを金型屋が必ず管理している会社。（図面管理がずさんな会社は多いです。）
?加工はある程度NCやMCなどで加工しているところ。（面データを管理できていない会社は避けるべき。）
?必ず金型屋に行ってその会社の製作した金型を見る。（ある程度、金型がきれいほど良い金型と思っていいとおもいます。）
?金型屋の工場が整理整頓されているか？（整理整頓されていない会社でいいものはできません。）
がんばって探してみてください。
参考になれば幸いです。

近くの金型屋さんを紹介してもらい頼んでみてはいかがでしょうか？
金型のトラブルがないように注意しましょう。
機械と製品（ワーク、材料）を見て貰って見積りした方がよいと思います。
注意事項
１．金型のストローク方向(上下方向)の寸法
　　オープンハイト：金型上下寸法で取付け位置の寸法（だと思ってくださ　　　い。ストローク長さも含みます。）
　　ダイハイト：下型の高さ。
２．金型の取付け寸法
　　パンチ(上型)を固定するところの寸法。
　　ダイ　(下型)を固定するところの寸法。
　　パンチ、ダイが直接取り付かない場合はホルダーが必要になります。
３．金型の材質、硬度。
４．製品の仕上がり精度。
以上の事が金型を作るにあたり必要になると思われます。
したがって近くの金型屋によく相談した方がよいと思います。

♯2です。
金型の製作は、電話帳に載っているようなところで十分だと思います。質問文から判断するに、構造的にも精度的にも非常に簡単な型だと思いますので（零細金型屋でも製作可能と考えます）。

ただ、ポイントはやはり金型の使いやすさだと思います。
?ダイ，パンチの交換しやすさ
?アテの設定のしやすさ
?材料の置きやすさ
等をきちんとメーカに伝えることが肝心だと思います。

費用については、上記の構造によるのでアドバイスしかねます。

金型の知識は知識がない人が作る前に完全に理解ができるというものではありません。もし、金型を作るのであれば信頼できる金型屋にお任せしましょう。

「金型はいろんなメーカーがありますが兼用して使う事は可能でしょうか？」とありますが、金型屋は日本全国たくさんありますが金型の兼用はまず無理と思ってください。ただし、ひとつの金型屋に兼用できる金型を製作をすることはできると思います。
たとえば、90度曲げのパンチとダイ、60度曲げのパンチとダイを一つの金型の中で兼用（取替え）で使用したいというならば金型製作は可能です。
金型屋によりますが、きっちり精度を出すところならば後からいくらでも部品追加（たとえば45度パンチダイ追加など）は可能だと思います。

金型のことを少し書きましたが、私としては金型費用の面や機械の大きさなどを考え「ブレーキプレス」をお勧めします。（ブレーキプレスのほうがかなり小さくてすみますし費用も安くなると思います。ただし、V曲げしかできませんが・・）

参考になれば幸いです。

単なる箱曲げや90度に曲げるだけならプレスブレーキが適しています。
プレスブレーキは簡単な構造の金型で金型代も安く汎用性がありますので薄板から厚板まで少ない金型で加工することができます。
金型もいろんなメーカーが出しており、機械のメーカーごとに取り揃えていますよ。
下記のホームページを参考にしてください。機械の詳細や金型の詳細、技術情報などがあります。