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幾何公差(同軸度公差)について
2023/10/14 02:43
- 幾何公差の解釈についてご教授頂けたら幸いです。
- 同軸度(同心度)公差で公差値の前にφ(ファイ)が付いた時と付かない時では解釈が違ってくると思っているのですが如何でしょうか?
- 個人的にはφが付かない時は偏心量と同じ事と解釈しております。
幾何公差(同軸度公差)について
2004/01/06 16:25
新米エンジニアです。
幾何公差の解釈についてご教授頂けたら幸いです。
同軸度(同心度)公差で公差値の前にφ(ファイ)が
付いた時と付かない時では解釈が違ってくると思っているのですが如何でしょうか?
個人的にはφが付かない時は偏心量と同じ事と解釈しております。
社内関係者でも幾何公差に熟知している者がいない為悩んでいます。
ご覧の皆様よろしくお願い致します。
ご回答を下さった皆様、誠にありがとうございます。
本来であれば個々に御礼申し上げなければならない所ですが、
仕事の都合でなかなかPCの前に落ち着いて座る事が出来ず大変失礼をしております。
現段階では解釈の違いについて、明確な結論を出す事が困難かも知れませんね。
そこで今回の件については、その都度設計者と確認を取りながら進めていこうと考えております。
ひとまずこの場をお借りして皆様方に御礼申し上げます。
回答 (18件中 1~5件目)
plusさん こんばんは
>これは直径寸法についてのみだったと思います。たぶん・・・
記憶が薄いのでなんですが、もしかしたら、そうかもしれません。
>なんだか盛り上がってますが、これは技術者の勉強不足なのか?
幾何公差は、解釈の違いを減少させる目的で規格化されたはずですから、JIS規格の関連機関で、例題集とかQ&Aを作った方がいいかも知れませんね。
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>JIS B0621(1984)は、測定値の表記方法です。
>(図示方法ではありません。)
図示方法ではないのは正しいですが、「測定値」と限定するのは
正しくないように思います。あくまで「幾何偏差の定義及び表示」の規定です。
JIS Z8114(1999)「製図-製図用語」番号3509において
「幾何公差」の定義は
幾何偏差(形状、姿勢及び位置の偏差ならびに振れ)の許容値。
備考 幾何偏差の定義についてはJIS B0621参照
とあります。
故にJIS B0021(1998)「製品の幾何特性仕様(GPS)幾何公差
表示方式-形状,姿勢,位置及び振れの公差表示方式」
の解釈にはJIS B0621(1984)の解釈が必要と思います。
なおこの幾何公差の定義はすでに旧規格となったJIS B0021(1984)
「幾何公差の図示方法」においては同様の記述が本文中にあり関連
付けが非常に明確でした。
(この規格は旧規格なので残念ながら「日本工業標準調査会」の
web pageでは閲覧できません。)
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>なんだか盛り上がってますが、これは技術者の勉強不足なのか?
>JISの表現が技術者向きではないのか?
JISの記述は概して実戦にあてはめるとき解釈に悩みます。
学者向きなのではないでしょうか?
JIS B 0021で、円筒形にφ無し公差値を使っているのは円周振れ公差と全振れ公差です。これは円筒を回転させたときの振れの値なのでφは付きません。
ところで、同軸度でφ無しの場合の解釈ですが、tを距離とすると、tだけ離れた2つの平面に挟まれた領域が公差の範囲となり、この2つの平面をデータム軸を中心に360度回転させると許容領域はφtの範囲と同じになります。
φを省略していいとは思いませんが、φ無しの場合は半径tの範囲というのは違うと思います。
JIS B0621(1984)は、測定値の表記方法です。
(図示方法ではありません。)
JIS B 0021の同心度に、確かに直径tの図は
ありますが、同心度の図示はあくまでもφ付き
です。これを、同軸度に適用しても同じです。
φ無し表記が、同軸度に認められているわけで
はありません。
natuoさん おはようございます。
> 形状が明らかに丸である事がわかる場合はφを省略してもよい、との表現が規格に追加されたと、専門書で2昔前に見た記憶があります。
これは直径寸法についてのみだったと思います。たぶん・・・
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なんだか盛り上がってますが、これは技術者の勉強不足なのか?
JISの表現が技術者向きではないのか?
面白いような、腹立たしいような気がしますが、それは置いといて
幾何公差の定義と図示例全般をよく見ると、
公差域を表す寸法tは
φ無し=tだけ離れた
φ有り=直径tの
と表現されていますので φ無しは距離と解釈するのが妥当では?
尚、JIS B 0021には同心度を距離で表した図があるようです。(原本を確認できていません)