スウェージロック継手とフジキン継手の互換性

大きな形状の違いは六角ナット部二面幅がミリ（フジキン）インチ（Ｓｗａｇｅｌｏｋ）です。
また、フジキンは完全禁油ですが、Ｓｗａｇｅｌｏｋはナット部にシリコン系のグリースを塗っています。

互換性については使用目的によって変わってきます。
高真空装置などの低リークを目的とする場合は部品の混在は避けた方が良いと思います。（フェルール・ボディのシール部分の形状が微妙に違うため）
多少のリークが製品に影響しない場合は混在しても良いですが、ナット部が
ミリとインチの違いがありますので締め込み時にスパナ選定に注意が必要です。

フジキンＦＩＮＥＬＯＫ　
良：完全禁油で洗浄品のため薬液配管やパーティクルを嫌う配管等に安心して使用できる。
悪：完全禁油のため1/2インチ以上の締め付には怪力が必要で、怪我の報告が絶えない。
100ヶ所締め付けた場合、リーク試験合格75％（増し締めで対応）
部品の安定供給が？・・・どこかで巨大プラント設備工事があると欠品型式が増える

Ｓｗａｇｅｌｏｋ
良：安定供給
締め付けが容易　1/8～1インチまで
（チューブ端面処理を正確に行なえばリーク試験合格95％を期待できる）
工具が充実しており、安全に作業できる
悪：Ｒｃ（ＩＳＯ管用ネジ）に対応していないものがある
（標準がＮＰＴのため）
ディスカウント方法が特殊

製造部門の評価はＳｗａｇｅｌｏｋが良
研究所等の評価機関はフジキンが良
資材部門は金額フジキン　納期調達Ｓｗａｇｅｌｏｋ

スウェッジロックをよく使用しています。代理店の方には他社のものとの併用は避けてくださいと言われています。フジキンさんは互換性があると言っていたことがあったような気がします。
他の人がフジキンを好んで買っていたことがあって、フジキンの中古継手があり、どうしようもない時等にスウェジとフジキンを使用してしまうときがあります。特に漏れるとかはなく、普通に使用できますが、何となく気持ちの良いものではないです。