このQ&Aは役に立ちましたか?
ステンレス溶接の注意点とは?
2023/10/13 09:35
- 機械のカバーの部分で、ステンレスの水パイプを鉄板に溶接してしまい、ステンレスのパイプが腐食し、水漏れが発生しました。
- 通常、ステンレスにはステンレスを溶接することが常識ですが、その理由を設計者に明確に伝えることができません。
- ステンレスを鉄に溶接することは腐食の原因となり、水漏れや潤滑油への混入のリスクがあります。
ステンレス溶接
2003/05/27 17:31
機械のカバ-の部分で、ステンレスの水パイプを鉄板に溶接してしまい、その結果、ステンレスのパイプが腐食して水漏れが発生し、その水が潤滑油へ混入してしまう、という大惨事がアメリカとニュ-ジ-ランドで発生しました。 通常、ステンレスにはステンレスを溶接する、ということが常識だと思いますが、その理由を設計者に明確に伝えることができません。多分、異質物溶接のため、微量の電流が流れて腐食にいたった、と推定しますが??ステンレスを鉄に溶接する、ということはマヌケなことなのでしょうか??
回答 (4件中 1~4件目)
↓に回答されている御意見に賛成です。
溶接材については母材が炭素鋼とSUS304ならば溶接棒がD309系を選定するのが正しいと思います。
上記の件JISZ3821ステンレス溶接技能者受験用参考書に詳しく書かれていました。
このQ&Aは役に立ちましたか?
この質問は投稿から一年以上経過しています。
解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。
最近知ったのですが、このサイトはおすすめです。
今回の話は掲示板のQ183が近いのでは。
一度目を通してみると勉強になります。
今回の話は
?溶接棒の選定ミス。
?溶接熱によりクロム炭化物が析出したことによる粒界腐食。
?鉄の部分が錆びた事によるもらい錆(これはなさそうですが)
等でしょうか。
実際、ステンレス同士でも溶接部は錆びやすい(粒界腐食)ですよ。
炭素鋼(ss400等)とSUS(sus304等)の溶接は、多くの機械装置で実施されております。
問題は、溶接の際に使用した溶接棒の材質が問題です。これを誤ると、SUS材に含まれるCrやNiは炭素鋼に希釈され、大幅に減少してしまいます。
そこでステンレス母材より合金量を多く含ませた、溶接棒を使用することにより、合金元素の減少を防止するとともに、合わせて添加してあるニオブNbなどの元素がCrより先に炭化物を作り、錆の原因となるCr炭化物の発生を減少させます。
また、MIGやTIG溶接時のシールドガスの選定ミスも割れの原因になります。
異材溶接による局部電池が発生が、今回の電食の原因とは考えにくいと思われます。
それより、以上のような溶接施工の不備によりCr炭化物が生成し、粒界腐食が発生し、この部分より細かな亀裂が発生・起因となって溶接ビード部より少し離れたところに割れが入って、漏れが発生したのではないでしょうか。
手元に文献が無い為、昔の記憶をたどって記載してます。多少説明不足はお許しください。
こんにちは
溶接、材料素人なのであまり突っ込み無しって事で・・
河川の水門等で鉄製の門にスライド面としてSUSを溶接する事は よくありますよ
機械加工したことあります
お礼
2003/06/28 08:46
ありがとうございました。問題解決しました。