３Ｄモデリングとデータ変換

一般はどうかわかりませんが、基本的にIGESなど
の中間ファイルでのトラブルの80％くらいが、
元データの粗末さだと思ってます。
一番多いのは、微細な三角形サーフェスを作って
しまうこと。無意識に角Ｒなんてつけてたら、
複雑に曲面が交差するような場所では、かなりの
確率でそういう三角形ができてしまっていると
思います。そういうとこでジオメトリエラーが
発生し、そんなデータをIGESで渡しても、相手
先で、結構大きい面のはがれにつながったりします。

私は自動車業界とは無縁で、家電に近いとこに
いますが、データーがうまく渡らないと、仕事
が完結しないので、かなり気を使ってます。

他のBBSを見ても、かなりの人がその辺意識して
ますよ。っていうか、データ利用できないと3Dの
価値がないので、皆さん必ず通る道かと思いますが。

設計者やモデラーに何も指示をしないで、自らＰＤＱを考慮したモデリングをする事は殆ど無いのではないでしょうか。
ＰＤＱを改善する事は、後工程でのトラブルを少なくすることが大きな目的ですから、モデル作成者には余計な工数だと感じるはずです。
しかし、ＣＡＤのバージョンアップの際に過去のデータが読めない、などのトラブルは、ＰＤＱが悪いことによる場合も多々あります。この様な場合には、自分で自分の首を絞めていることにもなりますね。

具体的なモデリング上の注意点などは、自工会が作成しているＰＤＱのＰＲビデオなどを入手して参考にされては如何でしょうか？

その上で、ＰＤＱ改善に向けた説明会や、勉強会、などの教育の場を設けるべきだと思います。

私自身は、設計者でもモデラーでもありませんので、あまり大きな事は言えませんが、これまで実際に物を作る工場では、品質向上に多大な努力を払っているはずです。それなのに、その製品の元になるデータ作成時にデータ品質を全く気にしないというのは、どう考えてもおかしいと思います。データも企業間で取引されるわけですから、データを提出する側の企業が責任を持って、品質の良いデータを出すべきだと思います。
この「良い品質」の判断基準として、自動車業界では
自工会のＰＤＱガイドラインが制定されているのだと
思います。