sus316打ち抜きの加工について

先ず最初に申し上げておきます。例外は有りますがSUS材の加工にダイス（SKD)を使用するのはタブ－です。組成が近いので打ち抜きの場合は刃先が直ぐにダレます。曲げと絞りの場合にはカジリを起こします。SUS304.SUS316 L材含むの場合ならSKS3の方が益しです。特に大量生産でなければSKH51で適切に熱処理をしていれば今の10倍以上寿命が延びると思います。ちなみに私は時計バンドの全自動カム式組立型（型内で部品抜き曲げ組立製品まで完成させます）でSUS304とSUS316Lの経験から記載させて頂きました。ただし時計バンドの場合は生産量が多いのでオ－ル超鋼でした。

　初めまして、sus316の打ち抜きで、金型の持ちが悪いとの事ですね、
skd11材で金型を作製したとの事、私共の経験からも当然持ちません｡
　いた厚も厚く､貴方の思われている抜きトン数より､力もかかっている
と思われます｡先ず､１ロットの数量ですが､千個を超える場合は､ハイス
鋼を使って下さい､一万個を超える場合は､粉末ハイスが良いでしょう。
それでも持たない場合は､超硬しか無くなります｡
　プレス機についても､一回り大きいプレスにしてみてください｡また､
プレス加工油に着いても､日本工作油さんと相談してみて下さい。粘度
の高い多少塩素系が含まれているものが良いでしょう。洗浄が少し大変
ですけど!
　次に､金型のクリアランスを確かめて下さい。適正なクリアランスは､
0.25（片側）くらいは必要です。是非確かめて下さい。そのほかにも､
プレス機の精度､金型の構造､毎分の回転数、など等色々な原因、要員が
考えられます。